柳田の不在のソフトバンクは、どうなるのか?柳田の欠場以降、3番にはベテランの内川が入ったが、打率.250では物足りない。打率.326と好調を維持している松田や本塁打5本を打ち覚醒の予感のある今宮なども代役候補にあがっているが……、柳田の穴を埋めるのは、そんなに簡単なことではないだろう。

 甲子園阪神ファンを狂喜乱舞させたのは、阪神・梅野のサイクルヒット達成だ。9日のDeNA戦、三塁打、右前打、本塁打を打ち、すでに猛打賞を記録していた最終打席でみごと右中間に二塁打を放ち偉業を成し遂げた。史上69人目、74度目の快挙だった。しかし、その偉業達成の裏で、実は、梅野は左足薬指を骨折していたというから驚きだ。テーピングで固定もされており、決して万全の状態でなかった上での達成はみごとというしかない。

 かつて左手首を骨折し、右手一本でヒット2本を放った阪神OBの金本知憲氏を思い出したファンも多いだろう。これで梅野は打率.406と上げ、首位打者に躍り出た。「梅ちゃん、おめでとう」「骨折している中で本当によくやってくれました」「日本代表に梅ちゃんを」とSNSでファンも達成を喜んだ。

 ペナントレースはまだまだ始まったばかり。今年はいったいどんなドラマが生まれるのだろうか。(文/AERA dot.編集部・岡本直也)

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