中継でアルタ前とか大阪とか、大型モニター前に人が集まったり、号外に人が殺到したりしていたけど、よくよく考えるとあの心理もなんなんだろう。それを目的にみんなで行ったのか、外でテレビ探したら大型モニターだったのか。号外も歴史的な1枚だから取っておくのか? 孫ができたときに「これはおじいちゃんが令和になったときにもらった号外なんだよ」って言うためなのか。よく考えるとわからないじゃないですか。見たいだけなら、国立図書館に行けばあるわけだし。

 歴史が動くときの自分の思い出というか、記念日の理論と一緒だと思うんですけど、マスコミも「平成最後の…」って煽ったから、ちょっと麻痺していると思うんですよね。でも平成終わってねーから!(笑)

 元号がハッピーに変わるのは初めてだったから、みんなが浮かれている感じで面白かったですね。スクープ、スクープって言ってるマスコミも、冷静に考えたら事前に掴んだ情報を出しちゃったら、また変えなきゃいけなくなって、せっかくみんなで決めてることを邪魔しちゃうだけなのに。

 それに、元号発表から数時間後の「いま、皇居前は…」っていう中継も。いや、みんな花見してるわ!(笑) 次の天皇陛下は赤坂にいるわけだし、いまの時期の皇居前は桜が綺麗だからね。あと定番は「令和」の書き初め。もうネタが無いのか、マスコミもそわそわしている感じがしましたよね。

 同じようなことがまた4月30日にやってきますよ。次は30日の深夜にカウントダウン中継で「ゆく年くる年」みたいになるんでしょうね。「新しい時代を迎えました!」って。まあ、景気は気からって言いますし、このワクワク感が広がって世の中が明るくなればいいなと思います。

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