中条あやみ (c)朝日新聞社
<br />
中条あやみ (c)朝日新聞社

■バラエティー番組での対応力に業界関係者も注目

 昨年12月に公開された映画「ニセコイ」は中条あやみ(21)とSexy Zone・中島健人(24)のW主演にもかかわらず、初登場から9位と振るわず、その後も苦戦を強いられている。中条は2月から、三代目J Soul Brothers登坂広臣(31)とのW主演映画「雪の華」も始まり、悪い流れを断ち切りたいところだ。

「『ニセコイ』は、たしかに数字的には苦しかったですが、そもそも“壁ドン”映画といわれる、昨今の“原作ありき”の恋愛系映画の数字が全体的に落ちてきているんです。しかも、主演の2人をあまりに原作のキャラクターに寄せすぎていて、タレント自身の良さが生かされていない感じの作品でした。原作ファンにも配慮したんでしょうが……中途半端なビジュアルになってしまっていましたね。中条さんも中島さんも、演技力と言うよりはその絶大な人気あっての起用なので、ファンが何回も見に来るのだと思いますが、アイドル映画以上の広がりにはならないと思います」(配給会社の社員)

 ひとつの映画作品が企画・制作されるのは公開の数年前。その頃とは状況が変わっているということか。まずはヒット作に出演したい若手たちにとっては厳しい戦いを強いられるが、中条も文句なしの美貌や人気が、映画出演を後押ししていた。

「父がイギリス人の中条さんは抜群のスタイルと美貌で女性からの絶大な人気があります。そこに来て、CMなどの出演で男性からも人気が上がってきている状態ですよね。これまで特に映画では、ヒロイン役して多くの作品に出演してきましたが、やはり映画館の大画面にドーンと顔が映ってもとにかくキレイで、画面映えする数少ない女優ですよね。まさにヒロインとしてうってつけな存在なんです。まだ若いですし、彼女らしいキャラクターがこれからついてくれば、演技も磨かれて行くと思いますよ」(同)

 一方で中条に関し、ドラマや映画ではなくバラエティー番組での活躍を期待している関係者もいる。

「正直、演技力はまだまだ厳しいと思います。時間をかけて制作される映画ならまだいいですが、ドラマだとそこまで重要な役にはまだはめられない感もあります。そもそも、モデルでの仕事が多忙な状態ですから、演技の勉強をする時間まではないでしょう。一方で、あれだけのタレント力があれば、名前だけで客が呼べる状態です。テレビ番組のMCや番宣でのバラエティー出演でもまったくイヤミがなく、ぶっちゃけた話もできるので、好感度は高い。神輿を担がれて登っていくタイプだと思いますし、彼女にはそれくらいのポテンシャルがあると思いますよ。ただし、プライベートなどでこれから恋愛を重ねていくなか、マスコミやスポンサーの反感を買うような行動がなければいいと思います」(民放ドラマプロデューサー)


次のページ
大阪出身の中条の意外な一面