■巨人


アレックス・ラミレス

 平成30年間で計12度のリーグ優勝を果たした“盟主”ジャイアンツ。昭和から平成に時代が移り変わった時代に在籍していたのがウォーレン・クロマティ(在籍:84~90年)だった。そのキャラクターも相まって人気を集め、平成元年の1989年には打率.378(15本塁打、72打点)をマークしてシーズンMVPにも輝いた。

 だが、クロマティは在籍年から見ても、どちらかと言えば昭和の選手。成績的に見ても、それ以上に働いたのが、アレックス・ラミレス(在籍:08~11年)だ。ヤクルトで7年間にわたって活躍した後に加入すると、いきなり打率.319、45本塁打、125打点の大暴れ。翌09年も打率.322、31本塁打、103打点の活躍で原巨人のリーグ3連覇に貢献、自身は2年連続でシーズンMVPに輝いた。その後も「ラミちゃん」の愛称でファン、チームメイトから親しまれた。

 その後、横浜DeNA移籍後の13年には外国人選手として史上初の通算2000安打を達成。「巨人の助っ人」と言い切るのは事実と異なるが、日本プロ野球史上で最優良助っ人であったことは間違いない。投手ではスコット・マシソン(在籍:12年~)を候補に挙げたいが、やはり最強と言えば「ラミちゃん」だ。
 
■横浜
ロバート・ローズ

 大洋から横浜、そして横浜DeNAと変貌を遂げてきたベイスターズ。その平成のハイライトは日本一に輝いた1998年で間違いない。そして、その快進撃の原動力となった「マシンガン打線」の中核を担ったのが、ロバート・ローズ(在籍:93~00年)だった。

 来日1年目から高い打撃技術を発揮し、在籍8年間で7度の打率3割超えで通算打率.325をマーク。並外れた勝負強さも持ち合わせ、2度の打点王(93、99年)に輝いた。98年の活躍も素晴らしかったが、翌99年には開幕から驚異的なペースで打ちまくり、右打者として当時のセ・リーグ歴代トップの192安打を放ち、当時の歴代最高打率.369を記録。本塁打も37本を放ち、打点は日本歴代2位となる驚異の153打点をマークした。

 その他、13年に打率.333、41本塁打、136打点と爆発したトニ・ブランコ(在籍:13、14年)、最速160キロ超えの剛速球で抑えとして活躍したマーク・クルーン(在籍:05~07年)も強い印象を残したが、二塁守備も一級品でサイクル安打を計3度も達成したローズが、やはり歴代最強助っ人で間違いない。

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