「最近、移動の新幹線がグリーン車になりまして。『M-1』の2位は3枚集めないと(グリーン車に)ならないんです」
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18日に行われた関西テレビの新番組「和牛のギュウギュウ学園」の制作会見で、自虐的に笑いを取っていたのが今、最も忙しい漫才コンビと言われるのが「和牛」だ。
ボケの水田信二とツッコミの川西賢志郎が2006年にコンビ結成。一気に知名度を獲得したのは16年12月に行われた「M-1グランプリ2016」での準優勝(優勝は銀シャリ)だった。そこから17年、18年と優勝候補筆頭と言われつつギリギリのところで敗退。3年連続「M-1」準優勝という、悔しくもすさまじい記録を作った。
毎月新ネタライブをやるような熱心なコンビでも「これはいける!」と思えるネタができる確率は本来2年に1本くらい。頑張って1年に1本作れれば大成功というレベル。「M-1」で優勝するには、決勝で2回漫才をやらないといけないので、勝てるネタが最低2本は要る。毎年、この2本を作るというのはまさに至難の業だ。
「みんな尋常ならざる時間と力を注いで、ネタの研究開発にあたっています。とりわけ決勝のネタ時間である4分の使い方を完璧にやってみせるのが『和牛』です。毎年、ネタの最先端とも言えるような完成されたネタを作ってきて、優勝に絡んでいるのはすごいとしか言いようがない。しかも、どんどん忙しくなってネタ作りの時間も少なくなり、見る側の鮮度も失われていく中で結果を残すのは並大抵のことではありません」(在版放送局スタッフ)
実際、2回目の準優勝となった後に話を聞いた取材メモを振り返ってみると、覚悟がしっかりと見て取れる。
「ネタ作り、ネタ合わせの時間が確実に減った中で、結果を出す。それは決して簡単なことではないと思います。ただ、最終決戦を経験して『あそこで勝つためには、これくらいのことが絶対に必要』というのを体感しているのが自分らの強み。その感覚をふまえた上で納得するネタができたら、それイコール優勝する力のあるネタだと考えています」(水田)