■女優だと気づかれず電車の中でナンパされたことも

 一方、同ドラマの高畑の演技に対しSNS上でも「主役だけど目立たず、おじさんたちが引き立っている」「一歩引いた感じが良い」と称賛の声も多い。

 ある芸能プロダクション関係者は、彼女の演技について「女優として第一線で活躍する高畑ですが、何よりアイドルっぽくないので、おじさんたちに囲まれても生々しく映らないのがいいのでしょう」と指摘する。

「意外と、お酒での失敗談をバラエティー番組で話したり下ネタで大爆笑したりするんですよ。お酒については、舞台の打ち上げで酔いつぶれて土下座のような姿勢で寝てしまい、額に畳の跡が付いたこともあったとか。別のバラエティー番組に出演した際には、趣味が『キス』だという女芸人から唇を奪われたお笑いコンビ・チョコレートプラネットの長田庄平(38)の股間を相方の松尾駿(36)が触って、得意のIKKOのモノマネで『ギンギン~』と叫ぶという下ネタが繰り広げられたのですが、これに高畑はMCから『笑いすぎや!』と突っ込まれるほど大笑いしていました」

 お酒での失敗談や下ネタで笑うところは好感が持てるが、確かにアイドル性は感じられない。また、ナンパや合コンのエピソードを披露していたことも。

 NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」でヒロインを務め、知名度がアップした高畑。だが、女優だと気付かれずに電車でナンパされ、連絡先を渡されたこともあるという。合コンは大学の時に一度だけ参加したことがあり、「気を使った」と当時を振り返っていた。

 加えて「本人も『おじさんくさい』と言われることが多いそうですよ」と言うのはテレビ情報誌の編集者だ。

朝ドラ『とと姉ちゃん』の発表会見で明かしていました。しかも、高畑が演じるヒロインは家族の父代わりとなる『おやじヒロイン』という設定で、親からは『役作りはいらないね』と言われたそうです。そんな人柄ゆえ、今作でおじさんたちに囲まれても色気が入らないというかイヤらしい感じにはならない。結果、それがおじさんたちを引き立たせることに繋がり、視聴者は安心して脇役のおじさんたちの会話やしぐさを楽しめるのだと思います」

 推しのおじさんを見つけて胸キュンする楽しみもある「メゾン・ド・ポリス」。だからこそ、派手さはないが演技力に定評がある高畑が主役としてハマるのかもしれない。(ライター・丸山ひろし)

著者プロフィールを見る
丸山ひろし

丸山ひろし

埼玉県生まれ。大学卒業後、出版社に勤務し雑誌編集業務に従事。その後ライターに転身し、現在はウェブニュースや、エンタメ関連の記事を中心に執筆している。

丸山ひろしの記事一覧はこちら