須藤桃子
■出会って半年後、公開プロポーズ
ほどなくして、彼の離婚が成立。その後、まもなく瀬川さんも無事離婚が成立し、晴れて独身同士。結婚への障害がなくなった。そして、出会いから半年後、プロポーズされる。
「彼の友人にミュージシャンの方がいて、その日はバーでライブがあるということでふたりで出かけたんです。ライブの途中で急に私にスポットライトが当たり、何事が起こったのかわからないうちに彼がバラの花束を私に差し出しながら、プロポーズしてくれたんです。あまりに突然のことでびっくりしちゃって、状況を把握するのにちょっと時間がかかっちゃいました。でも、とってもうれしかったですね。自分のためにこんなにも時間と労力を使ってくれた人は彼が初めてでした」
後々、分かったことだが、プロポーズは彼が念入りに計画を立てており、プロポーズの言葉には出会ってからのエピソードなどがところどころにちりばめられたものだった。
気軽に登録したアプリでまさか自分の人生を変える人に出会うとは想像していなかった瀬川さん。
■前の結婚で叶わなかったことをふたりでやりたい
「プロポーズされる前、私は事実婚でいいと思っていたんです。でも、彼が“結婚”という形式にこだわっていたので、それならきちんと入籍しようと決めました。彼はとても穏やかで喜怒哀楽が激しくなくて、いつも安定しています。だから、私もとてもやさしい気持ちになりますし、ストレスがありません。もちろん、ケンカにもなりませんよ。辛かった時間を乗り越えたからこそ、こんな素敵な人に巡り会えたと思っています。これからも、ずっとずっとふたりで仲良く年を重ねながら、思い出をいっぱい作りたいですね」。
そして、さらにこう続ける。
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