これまでもブルゾンちえみwithBやひょっこりはんなど多くの人気者を生み出してきただけに、毎回多くの芸人がオーディションに臨む。吉本興業などお笑いを専門的にやっている事務所からもツワモノが多数チャレンジしてくる中、栄冠を勝ち取った。
これまで年間のテレビ出演本数が3本ほどだったのが、年明け早々、出演依頼が殺到し、確実にスターへの階段を上り始めている。
また“奥歯ガタガタ言わせ節”という独創性あふれる音楽ネタでTBSテレビ系「あらびき団」の「あら-1グランプリ2017」で優勝し、昨年末の放送では、日本ボクシング連盟の山根明元会長と共演し話題になったのが、ピン芸人のふーみんだ。
芸能人にもファンが多く、若者を中心に人気のバンド「やばいTシャツ屋さん」のアルバム特典映像で、彼らがふーみんのパロディーをするほどお気に入り。また「フットボールアワー」の後藤輝基や「アンガールズ」の田中卓志らも自身の番組にふーみんを招くなど芸人仲間からの評価が高いのも特徴だ。
さらに、来年の東京五輪に向けて注目度が高まっているのがお笑いコンビ「ポップライン」。ツッコミ担当の萩原拓也とボケ担当の竹本カズキのコンビだが、萩原は昨年の東京マラソンで日本記録を樹立した設楽悠太選手のモノマネをするピン芸人「もしか設楽」としても活動し、陸上界でプチブレイク中。
自身も神奈川大学陸上部出身で、昨年7月にフルマラソン初挑戦で2時間59分という芸能人ランナーとしては驚異的な記録で完走し、陸上教室やマラソンイベントにも頻繁に参加しており、さらなるオリンピックへの期待が高まる今年、来年で、さらなるブレークが予想されている。
とはいえ、まだお笑いの領域に足を踏み入れて10年。芸能事務所としては超大手だが、お笑いの事務所としては新規参入の部類となり、今でも苦労は多いという。
「番組の出演オーディションなども、オスカーにお笑い部門があるということが知られていないので、情報が来なくて、芸人が横のつながりで聞いてきたオーディション情報を社員に伝える形で、テレビ局などに連絡し、少しずつ関係性を作っています」(前出関係者)
10年の時を経て、新たに咲き始めた花が、オスカーにこれまでとは違う華やぎをプラスしていく日も遠くなさそうだ。(芸能記者・中西正男)