平成の“顔”でもあった浜崎あゆみだが、出場回数では1位に水をあけられた(c)朝日新聞社
平成の“顔”でもあった浜崎あゆみだが、出場回数では1位に水をあけられた(c)朝日新聞社

 年の瀬も押し迫り、いよいよ“平成最後の紅白”が始まろうとしている。近年は、昭和から活躍する往年の歌手が出場しないなど、その顔ぶれにも変化が現れている。平成の30年間で最も出場した歌手(特別枠出場は回数に含まず)は誰なのか。紅組編のランキングをお送りする。

【平成30年間で出場回数の多い歌姫は誰だ!? ランキング表はこちら!】

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 早速1位から見てみよう。

 平成の30年間で出場回数のトップは石川さゆりで、実に30回中30回と“皆勤“だ。昭和から数えても、1977年(昭和52年)の初出場から、産休に入っていた1983年(昭和58年)をのぞく毎回出場し続けており、今回で出場41回目となる。2007年から「津軽海峡・冬景色」と「天城越え」を毎年交互に歌い続けており、今年も紅組トリで「天城越え」を歌う予定だ。平成年間だけでも「天城越え」が10回、「津軽海峡・冬景色」が8回歌われており、すっかり紅白おなじみの曲になっている。

 2位は坂本冬美で、29回を数える。昭和を入れて今回が30回目の出場で、初回出場からこれまで欠場したのは、坂本が歌手活動を1年休止していた02年(平成14年)の1回だけ。今回紅白で歌われる曲は「夜桜お七」で、平成に入ってから7回目となる。他の紅白大御所歌手がオーバー60のなか、坂本はまだ51歳。平成から時代が変わっても連続出場記録の更新が期待されるところだ。

 3位はご存じ、和田アキ子。26回の出場を果たしている。なお、ここでは「紅組」としての出場回数でランキングしており、実は、紅白の出場回数としては27回となる。というのも、05年(平成17年)にm-floのヴォーカリストとして白組からAkiko Wada名義で出場しているためだ。ちなみに、平成に入って紅白で最も歌った曲は「あの鐘を鳴らすのはあなた」で5回。年末の顔としてすっかりおなじみだった和田だが、15年(平成27年)まで毎回出場していたものの、以降、紅白に出場ができていない。年の瀬といえばあの声と歌う姿を思い浮かべるものだが。

 4位は小林幸子と天童よしみが23回で並んだ。通算の出場回数は小林33回、天童が23回で小林のほうが多い。小林は豪華衣装を紅白で披露することで知られていたが、12年に起こった事務所を巡るトラブルの影響で、11年(平成23年)を最後に正規の歌手としては出場していない。ただ、15年(平成27年)に特別出演し、初音ミクの「千本桜」を熱唱している。一方の天童は93年(平成5年)に紅白初出場し、97年(平成9年)に2回目の出場をして以降、今年に至るまで連続出場中だ。

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平成時代に初出場した歌手に絞れば…