■第5位:日大三(2011年、平成23年)
春:ベスト4 夏:優勝
主な選手:吉永健太郎(JR東日本) 畔上翔(Honda鈴鹿) 横尾俊建(日本ハム) 高山俊(阪神)
8位に続いて日大三が2チーム目のランクイン。前年春には延長で敗れて準優勝に終わり、春もベスト4で九州国際大付に敗れたが、夏は見事に10年ぶりの優勝を果たした。畔上、横尾、高山のクリーンアップを中心とした打線は強力で、特に夏の決勝戦で11対0と光星学院を圧倒した試合は印象深い。またエース吉永も140キロを超えるストレートと鋭く変化するスライダー、シンカーを操り、この年の高校野球を代表する投手だった。
■第4位:興南(2010年、平成22年)
春:優勝 夏:優勝
主な選手:島袋洋奨(ソフトバンク) 我如古盛次(東京ガス) 真栄平大輝(JR東日本) 大城滉二(オリックス)
沖縄勢として初の夏の甲子園優勝、そして春夏連覇を達成したチーム。前年は春夏連続で甲子園に出場しながらともに1回戦で敗れたが、その悔しさを見事に晴らす結果となった。チームの中心は“琉球トルネード”の異名をとったエース島袋。春、夏の11試合全てに先発し、粘り強いピッチングでチームを頂点へ導いた。打線も3番我如古、4番真栄平を中心に強力で、現在プロで活躍している大城(当時2年)が9番を打っていたことからもレベルの高さがうかがえる。
■第3位:大阪桐蔭(2018年、平成30年)
春:優勝 夏:優勝
主な選手:根尾昂(中日) 藤原恭大(ロッテ) 柿木蓮(日本ハム) 横川凱(巨人)
平成最後の今年に春夏連覇を達成したチームが3位にランクイン。前年夏の甲子園で逆転サヨナラ負けを喫したことが、このチームの原動力となった。春の甲子園は準決勝で9回まで三重にリードを許し、夏も北大阪大会で履正社にあわやというところまで追い詰められたが、それでも負けなかった強さは見事である。野手では根尾、藤原、投手では柿木というスターがいたがそれ以外の選手の働きも見事で、ベンチのメンバーまで含めて全体のレベルの高さが光るチームだった。