子どもも大人もとにかく「手を挙げて発言する」
日本とシリコンバレーの公立学校を見ていて、小松原さんが感じる一番の違いは、とにかく「手を挙げて発言する」「自分の考えを説明する」が日常であることです。
「たとえば小学校の全校集会の場合、日本だったらピシッと起立して静かに聞くのが普通ですよね。私が見学した娘の学校では、校長先生が音楽に合わせて軽くダンスをしながら登場し、DJみたいにノリノリで学校の方針などを伝えました。それが終わると、子どもたちに『何か質問ある?』と投げかけて、みんなが『はい、はい!』とうれしそうに手を挙げるんですよね」
このような姿勢は、小松原さんが働く現場でも変わらないと言います。
「例えば会社主催のイベントなどをやって、最後に『質問ある人?』と聞くと、ほぼ全員が手を挙げるんですよね。すごいくだらない質問でも、誰も気にしません。そんな自由でのびのびした雰囲気もシリコンバレーの魅力ですね」
(取材・文/かたおか由衣)
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