最先端テクノロジーの街、アメリカのシリコンバレーで子育て中の小松原 威さんは、企業のイノベーション支援に携わる2児(中2・小2姉妹)のパパ。GoogleやAppleなどのグローバル企業が集まるシリコンバレーって、どんな環境なのでしょうか? また日本とシリコンバレーを行き来するなかで見えてきた、公立学校の違いなどについてうかがいました。※前編〈アメリカの中高生に「カンニングアプリ」が大人気? シリコンバレーで働く2児のパパが見た“驚くべき”AIでの学びとは〉から続く
【写真】シリコンバレー公立校「プロジェクト型授業」娘さんの作品はこちらシリコンバレーって意外と田舎?
最先端テック企業が集まるシリコンバレー。GoogleやMeta、Appleといった大企業の拠点があり、都会的で華やかなイメージを思い浮かべる人も多いでしょう。でも実際は、のどかな田舎街のような風景が広がっていると、小松原さんは言います。
「広大な公園や緑地があり、晴れの日が多く気持ちいいところです。一方で街にはWaymoなどの無人タクシーが走っていたり、最先端のテクノロジーを体験できます。私もテスラの自動運転で、ほぼハンドルに触れることなく通勤や子どもの送迎をしています」
小松原さんの長女は、中学2年生。日本で生まれ、3歳から6歳をシリコンバレーで過ごした後、一度帰国して日本の公立小に通い、小5から再び渡米しました。次女は小学2年生で、4歳からシリコンバレーで暮らしています。
「英語は私より、娘たちのほうがよっぽどずっと上手で、特に下の子は日本語の方が難しいと言います。2人はシリコンバレーにある公立学校に通っています」
「プロジェクト型学習」のユニークな授業とは?
小松原さんの次女が現在通っている公立小学校は、市内在住であれば誰でも入学を申し込めて、抽選で入学者が決まる『チョイススクール』です。校内には羊や鳥、菜園などがある『ファーム』があり、屋外学習の場として使われているユニークな学校です。

この小学校の特色は、「プロジェクト型学習」が取り入れられていること。プロジェクトでは、国語や算数などの教科ごとに分かれているのではなく、一つのテーマについて、多角的に学びを深めていきます。
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