唐田えりか「不器用でも、人間らしくていい」　芸能界での”役割”語る

■積極的に「ダメだし」受ける

  ――どんなお話をされるんですか。

　（マネージャーに向かって）本当に何でも話しますよね？

　マネージャーさんも厳しく言ってくださるので、芝居についても、自分から「どうでした？」と聞くことが多いです。自分にはダメなところが絶対あるってわかっているし、そのダメだしを聞いて、「やっぱりそうだよな」って。ダメなところを次にどうつぶしていけるかということを話したり、考えたりしています。

 ――昔は否定されるのが怖かったけれど、今は積極的に否定を受けにいくようになったんですね。

　確かにちょっと変わったのかもしれません。

 ――傷ついたりはしませんか。

　もちろん傷というか、「やっぱそうか」「自分ってまだまだな」って落ち込んだりはします。だからこそまだできることがあるんだって考え方に変わっていった気がします。

 ――それは少しずつ変わっていきましたか？

　ここ数年の自分と向き合わなければいけない時間というのがすごく長かったので、そこで変わった気がします。向き合うことに対して、そんなに怖がらなくなったというのが大きい気がします。 

 ――今後演じていきたい役柄や出たい作品はありますか。

　ちゃんと作品のなかに立てているなって思わせてくれる役者さんに憧れるので、そうなりたいです。演じるってこと自体はうその世界ではありますが、そのうその中でいかに本当ができるのかというのが自分のなかの課題ですし、ちゃんと「その人」として立てていると思えるような、そういう役者さんになりたいです。

 ――具体的なイメージはありますか？

　韓国の作品がすごく好きなので、最近だと「バーニング」のチョン・ジョンソさんとか、ペ・ドゥナさんのような方がすてきだなと思います。

 ――韓国の作品がお好きなんですね。

　80作以上見ていて、自分でランキングをつけています。1位は韓国ドラマにハマったきっかけでもあって、自分でも思い入れがあるんですけど、「太陽の末裔」という作品です。すごく王道なラブストーリーではあるんですけど、細かに心情も描かれていて、感動もするしキュンキュンもするし。すごく好きです。