田島:僕は、慣れないことでも楽しむことが一番大切だなと感じるようになりました。歌声もその時の気持ちによって変わってきます。僕自身が楽しんでいないと、良いものができない。実は先日、新曲のレコーディングで「怒って歌って」と言われたんですが、僕は普段怒らないから、「何に対して怒ればいいんだろう」と悩みました。だけど、いざ怒ってみたら、表現力が全然違って気持ち良くて、いろいろな表現を学ぼうと思いました。

――成長することに対して、貪欲(どんよく)だ。

池崎:「HERO」という曲をWANIMAさんが提供してくださって、KENTAさんは歌のディレクションもしてくれました。練習で「声出ししてみて」と言われたテイクが採用されたことが新鮮でしたし、刺激を受けました。もっといろいろな人と交流していきたいです。

■ライブが本当に楽しい

西:INIになる前はダンサーでしたが、いまのほうがその時より踊っています。純粋にうまくなっていると思うし、見せ方も成長していると感じています。僕は練習が好きじゃないタイプですが、INIにいると、自然と「やらなきゃ」という気持ちに持っていけるんです。

後藤:デビュー当初から、「1年後にはこういう風になっていたい」という理想像があったんですが、ダンスは一番それに近づけたと思います。

――モチベーションの源はなにか。

木村:最初の頃は、目の前のライブやシングルを成功させることで頭がいっぱいだったんですが、ファンの方と対面できる機会が増えて、その存在がモチベーションになっていると実感しています。自分の成長した姿を見てもらうことで、気持ちが持続するんです。

尾崎:ライブが本当に楽しくて、このために生きているんじゃないかっていうくらい。観客の皆さんと楽しさを共有できると、幸せを感じるんです。もし落ち込んでいる人がいたとしても、僕たちのライブで楽しさを感じてくれていたらと思います。皆さんに楽しんでいただくことを考えるだけで楽しいですし、ライブにまつわることすべてが楽しいです。

田島:僕は、他のアーティストのライブを観に行くことです。映像を観るだけで、「かっこいい! 僕もこうやりたいな」と思ったり、音楽を聴くだけでもモチベーションになります。インプットすることとモチベーションを上げることは、僕にとって同じかもしれません。

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