AERA 2022年12月19日号より
AERA 2022年12月19日号より

高塚大夢(以下、高塚):僕は歌でグループに貢献したいという気持ちが強くあって、練習面でもみんなを後押ししたいんです。「ここでこのビートが鳴っているから、歌ではこのリズムを乗せたほうがいい」など、技術面でのアドバイスを通して、11人みんなの歌声をうまく合わせられたらいいなと思っています。

尾崎匠海(以下、尾崎):そういうふうに、個々の役割がしっかりできたのが、この1年で成長できたところだと思います。ダンスは柾哉くんとたじ(田島将吾)がいるから、安定して成長できた。

 一方で、さらに成長していかなければと思う瞬間もあります。僕としては、新しいファンを獲得できる人になりたいと思っています。ドラマに出演した時に、知ってもらうことの大切さを実感しました。INIを好きになってくれる人を増やせるなら、もっとチャレンジしたい。

■過ごしやすい場所

許豊凡(以下、許):「KCON 2022 LA」で英語を話す機会があったのですが、将来的に海外に行くときは語学力でグループに貢献したいと思いました。今は自分で先生を探して、定期的に英語と韓国語を勉強しています。

後藤威尊(以下、後藤):何カ国語も一度に勉強することはできないけれど、フェンファンの英語のように、僕はスペイン語をもっと勉強して、スペイン語圏に行った時に活躍できるように頑張りたいです。

田島将吾(以下、田島):こうしてみると、11人みんな強みが違うから心強いですね。

藤牧:MV撮影やテレビ収録の度に、西くんのパフォーマンス力はすごいなって思います。強い印象を残すことができる。本当に勉強になります。

――それぞれが自然と他のメンバーの良いところに言及する。それには、この1年での変化が影響しているという。

後藤:1年間ずっと一緒にいて、されるとうれしいことや嫌なことがわかってきて、お互いの素を受け入れられるようになったからだと思います。INIが本当に過ごしやすい場所になりました。

田島:お互い気遣いながらも、言いづらいことも言うようになった。だから、居心地のよさが増しました。きちんと話をすることを積み重ねて、良い方向にチームが進んでいると実感しますし、これからもっとよくなるように感じています。

高塚:僕自身は元々周りの目を気にし過ぎる性格で、デビュー当初はメンバーとの関わりも探り探りでした。今は「INIではこういう自分でいればいいんだ」という軸がしっかり固まった。「考えすぎてしまうのは駄目だな」と苦しい気持ちになることもありましたが、「そういうところも含めて自分なんだ」「やるべきことをやればいいんだ」と思えるようになりました。

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