「ここは私の居場所じゃない」 亭主関白な夫が妻の「仕事」を理解するまで

はたらく夫婦カンケイ

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2022/04/15 18:00

夫の小林英健さんと妻の小林朋子さん(撮影/MIKIKO)
夫の小林英健さんと妻の小林朋子さん(撮影/MIKIKO)

 AERAの連載「はたらく夫婦カンケイ」では、ある共働き夫婦の出会いから結婚までの道のり、結婚後の家計や家事分担など、それぞれの視点から見た夫婦の関係を紹介します。AERA 2022年4月18日号では、コバヤシ代表の小林朋子さん、近畿医療学園・専門学校理事長で柔道整復師の小林英健さん夫婦について取り上げました。

*  *  *

 夫24歳、妻24歳で結婚。長女(38)、長男(36)、次男(34)、三男(27)はすでに独立し、現在は2人暮らし。

【出会いは?】高校時代の同級生。テニス部で一緒だったが、卒業後に友人が企画したスキーツアーで再会し、交際スタート。
【結婚までの道のりは?】銀行勤務が決まった夫のプロポーズで結婚を決めたが、1年後に夫が退職し柔道整復師の道へ進むことに。妻の両親はカンカンで「帰ってこい」と言われた。
【家事や家計の分担は?】夫は仕事一筋、家事・育児は妻が100%担当。子育ては同居していた夫の両親と祖母のサポートが欠かせなかった。

妻 小林朋子 [63]コバヤシ代表 健康食品販売

こばやし・ともこ◆1958年、鹿児島県生まれ。79年、大谷女子短期大学を卒業後、東洋紡に就職。85年に退職し、4人の子育てをしながら「小林整骨院」を支える。その後ダイエットのカウンセリングや健康食品販売を手がける

 夫は昔から「思ったらすぐ行動」するタイプ。銀行に就職すると聞いたとき「数字は嫌いじゃなかった?」と心配しましたが、案の定どんどん顔色が悪くなっていった。「やめたい」と言われて「しょうがないな」と。専門学校の授業料も必要だったので産後すぐに復職し、1円でも安い食材を買いに走る日々でした。

 私も仕事をしたかったので、整骨院なら一緒に地域に貢献できると思ったんです。でも受け付けを手伝いながら「私の代わりはいくらでもいるな」と思い始めてしまった。資格を取って役に立ちたいと資料を取り寄せたら、夫に見つかって「なんやこれは!」と破り捨てられた。あのときは子ども二人を連れて家を出ようと本気で思いましたが(笑)、その後ダイエットのカウンセリングを始めて、ようやく「仕事」の実感が持てました。

 夫は典型的な「亭主関白」世代。でも利他的で優しい。その背中を見て育った子どもたちも教育や医療の道に進んでくれた。今後も家族で連携していきたいと思っています。

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