「年間2億円」? 今も続く安倍元首相の私邸の警備 政界での影響力の指標という見方も

2021/10/26 08:00

バリケードで封鎖された安倍元首相の私邸に通じる道路。警視庁の異例ともいえる警備態勢が続いている/10月16日、東京都渋谷区(撮影/編集部・渡辺豪)
バリケードで封鎖された安倍元首相の私邸に通じる道路。警視庁の異例ともいえる警備態勢が続いている/10月16日、東京都渋谷区(撮影/編集部・渡辺豪)

 安倍晋三元首相の私邸周辺の警備が物々しい。現職の首相ならわかりやすいが、元首相となると普通はどれぐらいの規模で、いつまで続くのだろうか。AERA 2021年11月1日号から。

*  *  *

「物々しいのでずっと気になっていましたが、今は警備車両にも慣れました。でもこれって一体、いつまで続くのでしょう」

 こう話すのは、約15年前から東京都渋谷区富ケ谷で暮らす会社員男性だ。近隣には安倍晋三元首相の私邸がある。

 安倍氏の私邸付近の通称「山手通り」には、警視庁のマイクロバスなどが24時間待機。私邸へ通じる道路には車止めやバリケードが設置され、警察官が終日立つなど、大掛かりな警備態勢が継続されている。

■相当なコストの見方も

 安倍氏が首相に再就任し、第2次安倍政権が発足したのは2012年12月26日。首相を辞任したのは20年9月16日だ。安倍氏の私邸警備は、20年9月16日~21年10月4日の菅義偉氏の首相在任期間を経て、岸田政権発足後の今も続く。

 首相経験者にはSPがつくのが慣例というが、首相退任後、1年余も続く私邸警備は異例中の異例だ。男性は言う。

「周辺には10人近くの警官が動員されているように思います。かなりのコストがかかっているはずです」

 警備態勢は段階的に縮小されているようだが、10月中旬に記者が訪ねた際は警視庁の車両2台のほか、少なくとも5人の警察官を確認した。

「厳重」な警備のわりには、過去にこんな事件も起きている。

 昨年4月、安倍氏の私邸の敷地内に女性が侵入。防犯センサーが鳴り、かけつけた警察官に住居侵入の疑いで現行犯逮捕された。警視庁によると、女性はナタや小型のガソリン携行缶、ライターなどを所持。安倍氏は当時、在宅していたという。

 安倍氏の私邸周辺の警備をめぐっては、以前もメディアで取り上げられた。

「女性自身」(昨年11月24日号)は、首相辞任から2カ月近く経ってもなお、安倍氏の私邸付近の道路が封鎖されたままになっている状況を伝え、警備にかかるコストをこうはじいている。

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