余談になりますが、今から30年以上前、群馬県の利根川の近くに、筆者が出張の際に地元の人によく連れていってもらううなぎ屋さんがありました。そこのうな重は、まさに昔ながらのうな重。利根川で取れた天然の大きなうなぎが、ご飯の間と上にたっぷりと使われたものでした。うなぎの脂のりも最高で、当時20代だった筆者も、食べ切るにはかなりの努力が必要でした。


 
 もうひとつ筆者が好きなうなぎ料理に、名古屋名物「ひつまぶし」があります。

「ひつまぶし」は、かば焼きにしたうなぎを切り分けて、お櫃(ひつ)などのご飯の上に乗せたもの。最初はそのまま食べ、次にワサビやかやくをまぜて食べ、最後は出し茶漬けにして食べる。3つの味を一度に楽しめるとてもお得な料理です。

 かば焼きにしたうなぎを「おひつ」にいれて混ぜて出したことから、「ひつまぶし」と言われるようになったと言われています。
 
 くら寿司では、ふっくらと香ばしく焼き上げたうなぎに、特製のたれをかけた「うな丼」をはじめ、「炙りたてうなぎ」や「うな丼にぎり」など、さまざまなうなぎのメニューをお楽しみいただけます。

 ここで、筆者お薦めの裏技的な食べ方を紹介します。

 それは、うな丼に、毎朝各店舗で作っているくら寿司自慢の「くら出汁」をかけて、ひつまぶし風にする食べ方です。これまでもさまざまなテレビ番組でも紹介させていただき、皆さんから「むっちゃおいしい!」と言っていただいています。

「うな丼にぎり」でも、同じく「ひつまぶし」風のアレンジを楽しんでいただくことができます。

 くら寿司に来店された際には、こうした味変にもチャレンジしてみてはいかがでしょうか? うなぎの新しいおいしさに気付けるかもしれません。

○岡本浩之(おかもと・ひろゆき)
1962年岡山県倉敷市生まれ。大阪大学文学部卒業後、電機メーカー、食品メーカーの広報部長などを経て、2018年12月から「くら寿司株式会社」広報担当、2021年1月から取締役 広報宣伝IR本部 本部長

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岡本浩之

岡本浩之

おかもと・ひろゆき/1962年岡山県倉敷市生まれ。大阪大学文学部卒業後、電機メーカー、食品メーカーの広報部長などを経て、2018年12月から「くら寿司株式会社」広報担当、2021年1月から取締役 広報宣伝IR本部 本部長。

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