AERA 2021年2月15日号より
AERA 2021年2月15日号より

 コロナ禍の外出自粛によって、心身ともに衰えるフレイルになりやすい状況だ。予防のためにはバランスのとれた食生活が大切。AERA 2021年2月15日号は、効率的に栄養を摂取できる商品を紹介する。

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 フレイル予防に大事なのは食生活だ。「キユーピー」「大塚製薬」「ネスレ日本」「明治」の食品メーカー4社に、コロナ禍の今、現役世代にも有効なフレイル対策や予防におすすめの商品を挙げてもらった。

 キユーピーが推すのは、ドレッシングとゆで卵2個がまるごと詰められている「つぶしてつくろう たまごサラダ」(税抜き190円)。卵はたんぱく質を効率よく体内に吸収できるほか、豊富な栄養素を含んでおり、コロナ禍でも消費が伸びている食材だ。サラダとセットで食べると一層バランスよく栄養を摂取できる。

 新規市場開発室の猪道雄さんは「食べる直前にお客様のほうでゆで卵をつぶしていただくことで、手軽に自分好みの作りたてのサラダ料理を楽しむことができます。チルドパウチ総菜なので食べたいときにすぐに利用できます」とアピールする。ゆで卵1個と、あらかじめポテトサラダやマカロニサラダを詰めた商品(同190円)もある。

 良質な植物性たんぱく質が豊富に含まれている大豆は「畑の肉」と呼ばれている。その大豆をまるごと粉にしたグルテンフリーの生地に、フルーツやナッツなどの素材をたっぷり練り込んで焼き上げた栄養食品が、大塚製薬の「SOYJOY」(税抜き115円)だ。

■味にもバラエティー

 外出自粛や在宅勤務の増加といったコロナ禍の生活様式の変化で、食に関しては「食べ過ぎてしまう」「間食が増えた」、健康面については「筋肉が落ちた」「太った」など運動不足やカロリー過多に伴う不安やストレスを抱える人が増えていることが同社の調査で浮かんだ。広報担当者は「多くの人が新たな健康課題に直面している今、大豆たんぱくも取れ、糖質をコントロールしやすい低GI食品である『SOYJOY』が、カラダにうれしい間食習慣をサポートします」と呼び掛ける。

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渡辺豪

渡辺豪

ニュース週刊誌『AERA』記者。毎日新聞、沖縄タイムス記者を経てフリー。著書に『「アメとムチ」の構図~普天間移設の内幕~』(第14回平和・協同ジャーナリスト基金奨励賞)、『波よ鎮まれ~尖閣への視座~』(第13回石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞)など。毎日新聞で「沖縄論壇時評」を連載中(2017年~)。沖縄論考サイトOKIRON/オキロンのコア・エディター。沖縄以外のことも幅広く取材・執筆します。

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