韓国情報機関“KCIA”が仕掛けるハニートラップ 小泉元首相の女性関係探ったことも (1/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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韓国情報機関“KCIA”が仕掛けるハニートラップ 小泉元首相の女性関係探ったことも

牧野愛博AERA
2003年6月、日韓首脳会談で握手する小泉純一郎元首相と盧武鉉・韓国元大統領(C)朝日新聞社

2003年6月、日韓首脳会談で握手する小泉純一郎元首相と盧武鉉・韓国元大統領(C)朝日新聞社

映画「KCIA 南山の部長たち」でKCIAのトップを演じるイ・ビョンホン。同作は東京・シネマート新宿ほか全国公開中 (c)2020 SHOWBOX, HIVE MEDIA CORP AND GEMSTONE PICTURES ALL RIGHTS RESERVED.

映画「KCIA 南山の部長たち」でKCIAのトップを演じるイ・ビョンホン。同作は東京・シネマート新宿ほか全国公開中 (c)2020 SHOWBOX, HIVE MEDIA CORP AND GEMSTONE PICTURES ALL RIGHTS RESERVED.

AERA 2021年2月1日号より

AERA 2021年2月1日号より

 KCIAトップによる朴正熙・韓国大統領暗殺事件を描いた映画が公開された。情報工作などは実際にあったことで、工作機関としての姿は今も引き継がれているという。AERA 2021年2月1日号では、KCIAについて取り上げた。

【写真】イ・ビョンホンがKCIAのトップを演じる映画「KCIA 南山の部長たち」

*  *  *
 1979年に韓国で起きた朴正熙(パクチョンヒ)大統領暗殺事件を扱った映画「KCIA 南山の部長たち」(ウ・ミンホ監督)が22日、日本で封切られた。南山とは、かつて韓国中央情報部(KCIA)の本部が置かれた場所。韓国の人々は当時、情報工作と政治弾圧によって朴政権を支えるKCIAを南山と呼んで恐れた。映画では、イ・ビョンホンが演じるKCIAのトップ(南山の部長)が、権力の走狗となりはてた我が身を呪い、最後に大統領を射殺するまでの心の葛藤を描いていく。

 ウ監督は「世界のどこにでもある、権力を取り巻く人々を巡る対立や葛藤に興味を持ってほしい。KCIAは権力の召使となり、我が身を滅ぼした」と語る。映画は暗殺事件を素材にしたフィクションだが、劇中で出てくるKCIAによる盗聴や尾行、拉致、拷問などは、実際に起きた事実でもある。

 劇中では、KCIAの部長と大統領が日本語で会話する場面が出てくる。ウ監督は「朴正熙らが日本の教育を受けたのは史実だ。日本語も当然使うだろうと考えた」と語る。

■日本を舞台に活動も

 そして、実際、KCIAとその後身である国家安全企画部、国家情報院は、現在に至るまで、日本を舞台に情報・工作活動を続け、あるいは韓国で暮らす日本人に対する防諜(ぼうちょう)工作を繰り広げてきた。

 東京の韓国大使館にはKCIA要員が送り込まれてきた。要員は情報班と工作班に分かれる。情報班は、情報収集が目的で日本政府や財界、メディアに至るまで幅広く接触を図る。逆に工作班は、秘密の活動が主だから公に姿を現すことはない。日本の情報畑の人々のなかには、情報班をホワイト、工作班をブラックと呼ぶ人もいる。


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