皆さんご存じの通り、飲食店の中で、当社をはじめとする大手の回転寿司チェーンは、お寿司が乗って回るレーンと、注文用のタッチパネル、注文品を届ける専用レーンを備えており、注文の際にも料理を届ける際にも、店員との接触が必要ない業態です。

 それに加えてくら寿司では入店時、店員と会話することなく「自動受付機」でお席まで自動的にご案内します。

 またお会計時にも、店員がお皿の枚数を確認にお席まで行く必要がなく、お会計金額がタッチパネルに表示されます。

 これは「ビッくらポン」にも使用するお皿の枚数のカウント装置と、レーン上に設置したAI機能搭載のカメラシステムによるダブルチェックで実現しています。サイドメニューについては、注文時に自動的にカウントされているんです。

 精算は、席番号が書かれた紙を持ってレジに行き、その紙を指定の場所に置くと支払金額が提示され、現金やカードで支払いができるセルフレジがあり、ここでも店員との接点はありません。

 そして今回、さらに進化した感染防止機能を備えたシステムを導入しました。自動受付機や自動席案内機、そしてセルフレジを操作する際には、画面にタッチする必要があったのですが、新しいシステムでは画面に指を近づけるだけで、センサーが指の動きを感知して、画面に触れなくても操作できるようにしたのです。

 4月以降、エレベーターのボタンや電車のつり革など、不特定多数の人が触る場所には触りたくないという方が非常に増えているように思います。電車の中ではつり革につかまっている人が減りましたし、エレベーターのボタンも、スマホなどで押している方をよく見かけます。新システムはそうした方々に配慮したものです。

 「じゃあ座席のタッチパネルは?」と思われた方、ご安心ください。座席に着かれた時に、タッチパネルに表示されているQRコードをスマホのカメラで撮影することで、タッチパネルの代わりに、お客様のスマホで注文ができるようになっています。

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お客様への接客に注力