コロナ後遺症「再生早いはずなのに」 嗅覚障害・味覚障害のメカニズムのなぞ (1/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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コロナ後遺症「再生早いはずなのに」 嗅覚障害・味覚障害のメカニズムのなぞ

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大岩ゆりAERA#新型コロナウイルス#病気
AERA 2020年9月7日号より

AERA 2020年9月7日号より

 バチカン・カトリック大学付属病院の医師らの発表によると、新型コロナウイルスで入院していた元感染者で、発症の約2か月後に全く何も症状がなくなったという人はわずか13%だった。多くの人は疲労感や呼吸困難などの後遺症に悩まされているという。AERA 2020年9月7日号から。

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 新型コロナウイルスの後遺症についてはまだわかっていないことが多い。

 たとえば、感染後に嗅覚障害や味覚障害が起きるのは、嗅覚や味覚を司る細胞にウイルスが感染し、細胞が死滅して脱落するからだと考えられている。こういった現象はふつうの風邪でも生じる。しかし、感染から何カ月もたっても味覚障害や嗅覚障害が残るのは新型コロナウイルスの場合だけだ。

「嗅覚や味覚を司る細胞は、体内の細胞の中では、生まれ変わる周期、つまり細胞周期が比較的早い方なので、脱落しても新しい細胞が生じるはずなのに、何カ月も障害が続くメカニズムは不明だ」

 と、日本呼吸器学会理事長の横山彰仁・高知大学教授は言う。

 欧米では、退院後の心身の後遺症を含めた健康状態について1万人規模で調べる調査が始まっている。

 国内でも厚生労働省の研究班による調査が始まる。対象は、人工呼吸器などによって酸素投与が必要だった中等症や重症の患者1千人と、酸素投与が必要なかった中等症や軽症の患者1千人になる予定だ。


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