帰省や旅行で高齢者が感染…コロナ家庭内感染で「9月危機」の現実味 (1/4) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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帰省や旅行で高齢者が感染…コロナ家庭内感染で「9月危機」の現実味

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川口穣AERA#新型コロナウイルス
8月8日、JR博多駅のコンコース(c)朝日新聞社

8月8日、JR博多駅のコンコース(c)朝日新聞社

AERA 2020年8月24日号より

AERA 2020年8月24日号より

 いつもなら帰省や旅行で家族と過ごすはず──が、今年はそうも言っていられない。一度、「家」にウイルスが入ってしまうと、家庭内感染は防ぎにくいからだ。AERA 2020年8月24日号では帰省シーズンを襲ったコロナの影響を取材した。

【図を見る】東京都の感染者で急増した世代はこちら

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 本格的な「第2波」の到来なのか。

 緊急事態宣言が解除された5月下旬以降、新型コロナの1日の感染者数はおおむね50人以下にまで減り、流行をほぼ抑え込んだかに見えた。だが、7月31日には第1波のピーク時の2倍超となる1580人の感染が確認されている。

 当初、本格的な第2波は秋以降と予測する専門家が多かった。夏の間は流行が落ち着き、海外との往来もかなりオープンになるのでは──。だが、そんな期待はもろくも崩れ去った。

■第1波の残り火が再燃

 東京医科大学の濱田篤郎教授(渡航医学)は、7月以降の感染拡大を「第2波」としながら、本格的な再流行はまだ先だとして、こう懸念する。

「現状も第2波の到来と言って差し支えない状態ですが、これは第1波の残り火が再び燃え広がったものです。わずかに市中に残ったウイルスが、経済活動の再開で広まったのです。東京で1日200~300人、全国で千人超の感染者が確認される高止まりのまま冬に突入すれば感染はさらに拡大し、医療崩壊も現実味を帯びてきます」

 流行がある程度収まると思われた今の時期は、医療体制の整備を進め、医療機関を休ませるための大切な期間だったという。

「その大事な時期を再拡大で奪われてしまった。いま、医療機関は本当に疲弊しています。この夏を何とか乗り切っても、秋以降の流行に耐えられないかもしれません」(濱田教授)

 感染の再拡大が始まった当初、流行の中心地は「夜の街」だった。東京を例にとると、7月中旬ごろまでは、ホストクラブやキャバクラなど、接待を伴う店での感染が多数を占めていた。

■自主隔離したい人急増

 一方、いまキーワードとなっているのが「家庭内感染」だ。

 東京都が発表する速報によると、7月29日から8月4日までの1週間で「夜の街」関連の感染者は175人。対して、家庭内感染は239人にのぼる。5人家族や4人家族全員が感染した例も確認された。


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