放映権料の高騰が「やべっちF.C.」に落とす影 サッカーW杯は20年で放映権料100倍に (1/3) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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放映権料の高騰が「やべっちF.C.」に落とす影 サッカーW杯は20年で放映権料100倍に

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深澤友紀AERA
番組打ち切りが報道されてから初めての放送で、矢部さんは「おじいちゃんになるまで(サッカーを)盛り上げたい」と発言した/写真は2019年3月17日 (c)朝日新聞社

番組打ち切りが報道されてから初めての放送で、矢部さんは「おじいちゃんになるまで(サッカーを)盛り上げたい」と発言した/写真は2019年3月17日 (c)朝日新聞社

 ナインティナインの矢部浩之さん(48)が司会を務めるサッカー情報番組「やべっちF.C.」(テレビ朝日系)が打ち切られるとの報道が相次いでいる。テレビ朝日はこれまで、アジアサッカー連盟(AFC)主催のW杯予選やオリンピックのアジア最終予選などの放映権を獲得し、日本代表戦を独占的に放送。「やべっちF.C.」は代表戦の放映局であることを活用した構成で視聴率を集めていたというが、放映権の高騰でそれが難しくなっているようだ。サッカーの放映権料などについて取材したAERA 2020年7月20日号の記事を紹介する。

*  *  *
 サッカーW杯では1998年のフランス大会でNHKが単独放送し6億円だったが、次の日韓大会は10倍の60億円。1局でまかなえる状況ではなくなり、2002年の日韓大会以降はNHKと民間放送局の共同制作機構「ジャパンコンソーシアム」が電通を通じてFIFAから一括購入している。

 放映権料はその後も140億円、170億円、400億円と大会ごとに高騰し、18年ロシア大会では600億円に。日本民間放送連盟(民放連)は10年と14年の2大会連続でW杯の民放収支が赤字になったと発表し、18年1月、当時の井上弘会長が会見で次のように述べた。

「スポーツイベントのメディア権料が高騰していくことは、大変悩ましい問題だ。従来はNHKも含めた放送局間のメディア権獲得競争であったが、最近は動画配信事業者など他のメディア事業者との競争にもなっており、放送の価値を維持するためにどう対応するか、経営者は難しい判断を迫られている」

 Jリーグの中継も、17年からインターネット配信の「DAZN(ダゾーン)」が全試合配信を始めた。Jリーグとの放映権契約の金額は10年で2100億円と、前年までのスカパー!との契約の4倍以上ともいわれている。それでも世界的には安く、イギリスのプレミアリーグの放映権料は国内外合わせて年間4千億円以上とされる。


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