椅子に関してはどうか。こちらも身近なもので代用できるという。例えば、姿勢が良くないと思えば、家にあるクッションや座布団をたたみお尻の下に挟むと、自然と背筋が伸びて腰の負担が減り太ももの裏の圧迫もなくなる。硬い椅子には、低反発の円座を背中に置きお尻に座布団を敷くと、腰にやさしい椅子に早変わり。お尻の下に何かを敷いたことで座面の高さが上がれば、足置きでも足元において姿勢を補正すると足はブラブラしないと話す。

「自分が座りやすい椅子にカスタマイズしてしまおうというわけです」

 座り過ぎ対策としてスタンディングデスクが注目されているが、高さのある家具を机代わりにしても即席のスタンディングデスクになると田澤さん。立ったままだとキーボードが打てないという人は、WEB会議などの時だけスタンディングを取り入れてみては、と勧める。

「テレワークの難点は気分を切り替えにくいこと。姿勢を変えることで、気分もリフレッシュできます」

(編集部・野村昌二)

AERA 2020年6月15日号

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野村昌二

野村昌二

ニュース週刊誌『AERA』記者。格差、貧困、マイノリティの問題を中心に、ときどきサブカルなども書いています。著書に『ぼくたちクルド人』。大切にしたのは、人が幸せに生きる権利。

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