おすわりにも個性がでる。なかなかできなくても焦らなくていい(写真/gettyimages)
おすわりにも個性がでる。なかなかできなくても焦らなくていい(写真/gettyimages)

 生後5~6カ月ごろになると、赤ちゃんの身体がしっかりしてくるので、親が支えていれば座れるようになります。座らせるとご機嫌な赤ちゃんを見ていると「そろそろおすわりの練習を」と考えるお母さんもいるはず。おすわりができるようになるためには、何をしたらいいのでしょう?今回は、おすわりができるまでに親ができることについてです。

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●月齢ごとのおすわりの目安

 これから書くことは、あくまで「目安」。赤ちゃんの発達には個人差があり、個性があります。参考にする程度にしてください。

 6~7カ月ごろになると腰の力がついてくるので両手で支えれば少しの間、おすわりができる子が増えてきます。おすわりしていて身体がグラッとしたら、手をついてバランスを取ろうとするのは大脳が発達している証しなので成長を実感してください。とはいえ、この時期は、まだおすわりが安定せずに転ぶこともありますので、座っている赤ちゃんのそばから離れないようにしましょう。

 7~8カ月ごろには、背筋が伸びて手で支えなくてもおすわりができるようになります。両手が自由になるので、座ったままおもちゃを持って遊べるようになります。おすわりに余裕が出て視野が広がり、周りのこともよく見えるので、少し遠くのおもちゃを取ろうと身体ごと手を伸ばそうとします。ここから、ずりばいがスタートします。

●「うつぶせ」よりも「おすわり」が好きな場合

 おすわりがまだ安定していない月齢で、うつぶせにすると嫌がって泣き、座らせるとご機嫌でよく遊ぶ赤ちゃんがいます。座ることで目線の高さが変わり、周りを広く見渡すことができるので楽しいのでしょう。

 発達の順序だけで見て見ると、うつぶせをした後におすわりがスタートします。だからこそ「うつぶせは飛ばしても大丈夫なの?」と思いますが、これは個性のひとつでもあるのでまずは見守ることです。注意するのは、まだひとりでは座れないので転ばないようにそばで支えること。不安定なのに一人だけで座らせるのはやめましょう。

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中田馨

中田馨

なかた・かおり/1978年生まれ。兵庫県の認可保育園、中田家庭保育所施設長。一般社団法人離乳食インストラクター協会代表理事。保育士目線の離乳食講座受講生は4年で2000人。自身も中3男子、小5女子の子育て中。

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