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心の不調は栄養問題の可能性も 心療内科医「患者の9割以上が低血糖症」

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野村昌二AERA
撮影/写真部・高野楓菜

撮影/写真部・高野楓菜

血液検査の結果からわかる足りない栄養素・健康状態(AERA 2019年10月7日号より)

血液検査の結果からわかる足りない栄養素・健康状態(AERA 2019年10月7日号より)

たんぱく質はやる気や元気のもと(AERA 2019年10月7日号より)

たんぱく質はやる気や元気のもと(AERA 2019年10月7日号より)

 ストレスや年齢のせいだと思っていた不調は栄養不足の可能性がある。自分に足りない栄養素を知ることが、心身の健康のカギになる。AERA 2019年10月7日号に掲載された記事を紹介する。

【図をみる】血液検査の結果からわかる足りない栄養素・健康状態

*  *  *
 不安だ、やる気が出ない、物忘れをする……。こうした症状も食べ方が原因となっている可能性がある。

「心療内科に来た患者さんに『あなた栄養が足りないわよ』と言うと最初はびっくりします」

 そう話すのは、心療内科医で「ひめのともみクリニック」(東京都品川区)院長の姫野友美医師だ。もともと姫野医師は心身症やうつ病、パニック障害などの患者に対し、薬やカウンセリングなどを用いたスタンダードな治療を行っていた。ところが、薬を投与すればするほど症状が悪化していく人がいる。別の治療法があるのではないか……。そんな時に出合ったのが「分子整合(オーソモレキュラー)栄養医学」だった。栄養素と食事によって心と体を改善する療法で、1960年代にカナダの医師が提唱し94年には国際学会が発足、国内でも注目を集めつつある。姫野医師によると、薬でも認知行動療法でも治らなかった患者に変化があらわれ、薬なしで治ってしまう人もいるという。

「たとえばうつ病の治療には足りなくなったセロトニンを体内で効率よく使い回すSSRIなどの薬を用いますが、自分の体内で毎日新鮮なセロトニンを作ることができれば、薬も少量で済み、副作用も抑えられます」(姫野医師)

 ここ数年で目立つのは、「低血糖症」の患者で、精神症状を訴えて姫野医師のクリニックを訪れる患者の9割以上が低血糖症だという。低血糖症は糖質に偏った食生活によって引き起こされることが多い。

「キレやすい、急に気分が落ち込む、わけもなく不安になったりイライラしたりする人は、糖質のとりすぎを疑ってください」(同)

 糖質のとりすぎ以外にも、栄養不足によって引き起こされる症状はたくさんある。

 例えば、注意力がない、寝起きが悪い、些細なことが気になる場合は、鉄不足の可能性があるという。鉄は主に酸素を全身に運ぶ働きがあるが、鉄分が足りないと脳内神経伝達物質も足りなくなり、メンタル面に影響を与える。


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