ピアスの穴あけ、入れ墨もリスク…知らなきゃ損する「感染がん」予防策 (2/3) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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ピアスの穴あけ、入れ墨もリスク…知らなきゃ損する「感染がん」予防策

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熊谷わこAERA#ヘルス
日本人のがん発生に関係する主なウイルス・細菌(AERA 2019年9月23日号より)

日本人のがん発生に関係する主なウイルス・細菌(AERA 2019年9月23日号より)

予防できたはずのがん(AERA 2019年9月23日号より)

予防できたはずのがん(AERA 2019年9月23日号より)

 肝炎ウイルスの感染率も、「時代」の影響を大きく受けている。佐賀大学医学部附属病院の肝疾患センター特任教授の江口有一郎医師はこう話す。

「肝炎ウイルスは血液や体液を介して感染します。昔は感染した母親が出産する際に母子感染したり、輸血や血液製剤、予防接種の注射器の使い回しなどで感染していました。80年代半ばから90年代前半にかけて感染防止策が取られるようになったので、今はこのようなことはありません」

 感染率のピークは41年前後に生まれた人で、B型が1~1.5%、C型は約2%。それ以降は減少している。

「今、問題となっているのは、性交渉などによる体液からの感染です。不衛生なピアスの穴あけや入れ墨の針刺しなどでも感染するので、若い人も無縁ではありません。それぞれが感染しないように気を付けることも大事ですが、B型はワクチンがあるので、今後広く普及することで感染予防につながると期待されています」(江口医師)

 ピロリ菌や肝炎ウイルスに感染していれば、がんにかかるリスクが高まる。がん予防の第一歩は、感染しているかどうかの検査を受けることだ。

 胃がんが専門の国際医療福祉大学病院外科教授の吉田昌医師はこう話す。

「ピロリ菌が陽性だった場合には、健康保険を使って除菌治療を受けることができます。特に50代以下は、除菌が成功すれば、将来胃がんを発症するリスクをかなり抑えられる。除菌後も胃がんになる可能性はゼロではないので、定期的に内視鏡検査を受けましょう。がんになったとしても、早期発見で負担の軽い治療で済むことが多いです」

 肝炎ウイルス感染者も、近年はウイルスの駆除や肝臓の炎症を抑える薬物治療が進歩し、肝硬変への移行や肝がんの発症を減らせるようになった。前出の江口医師は言う。

「打てる手があるのに、放置している人が少なくない。肝がんで死なないために、肝臓専門医を受診し、適切な治療を受けてください」

 一方、子宮頸がんを引き起こすヒトパピローマウイルスは性交渉で感染することが多く、性交経験のある女性のほとんどが一度は感染する。感染しても多くは自然に消滅するが、繰り返し感染を起こす。


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