曜日で分担する

 平日は妻がメイン、休日は夫がメインで育児をする。など曜日によって育児の分担を変えてみるのも一案です。

得意不得意で分担する

 例えば、夫は料理が苦手なら、離乳食を作ることは難しいかもしれません。でも、食べさせることはとっても上手!なら、食べさせることを担当してもいいですね。

働いている時間を考慮して分担する

 共働きの場合、働いている時間によって分担することを変えてもOK。朝にある育児は夫。夕方以降は妻。というふうに分担します。

 分担の割合は、夫婦それぞれだと思います。上記のような分担制にすると「分担した育児だけすればいい」と思う夫もいますので、「片方ができないときは、できる方がするようにしようね」と決めることも大切です。もめる前に、きちんと話し合いましょう。

育児分担するときに忘れてはいけないこと

 分担は大切ですが、日々忘れてはいけないことがあります。

感謝の気持ちを伝える

 お互い「して当たり前」と思わないことが大切。お互いが感謝の気持ちを言葉にして伝えます。「ありがとう」という言葉は、照れくさいかもしれませんが、言うほうも言われたほうも気持ちがいい言葉です。

夫に完璧を目指さない

「諦める」と言っては申し訳ないですが、多少のできていないことは目をつぶりましょう。「まずはできるところから」でOKだと思います。

自分にも完璧を目指さない

 妻自身も「育児に完璧を目指さない」ことが大切です。もちろん赤ちゃんの命を守る最低限のことはしなければいけませんが、「今、これをしなくても問題がない」ことに関しては、後に回してもOKです。

 今回、育児に関して話しましたが、これは家事にも共通することです。育児も家事も大切なのは「無理をしない」こと。育児は、夫と妻が共にすること。「母親だから私がしなければいけない」と気負ってはいけません。これから長く続く育児です。一人で抱え込むことなく、2人で親になったことを意識してみてください。(文/中田 馨)

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中田馨

中田馨

なかた・かおり/1978年生まれ。兵庫県の認可保育園、中田家庭保育所施設長。一般社団法人離乳食インストラクター協会代表理事。保育士目線の離乳食講座受講生は4年で2000人。自身も中3男子、小5女子の子育て中。

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