共働き家庭が増え、夫婦の育児・家事分担はますます大きな課題だ(写真:gettyimages)
共働き家庭が増え、夫婦の育児・家事分担はますます大きな課題だ(写真:gettyimages)

 赤ちゃんが産まれて考えたいことの一つに「夫婦の育児分担」があるのではないでしょうか。赤ちゃんが産まれると、おむつ替え、授乳、寝かしつけを基本にしてさまざまなことをしなくてはいけません。育児に加えて家事もこなさなければ。これを妻だけがしなければいけない!となると、それこそパンクしてしまいます。やはり、夫との分担は必要!ということで、今回は、夫婦の育児分担について考えます。

妻がイライラする夫の育児

「夫が中途半端に手伝うから、逆にイライラする」という話で、母親同士の会話が盛り上がることがあります。イライラのポイントを挙げましょう。

うんちはママの仕事

 おむつ替えは手伝ってくれるけど、おむつを開けたときにうんちだったら「ママ!うんち!早く早く!」と言って、妻が料理を作っていても何をしていてもかまわず呼んでくる。パパは自分の子どものうんちだから汚く思わないでください!

言われたこと以外はしない

「着替えさせて」と言ったら、着替えはしてくれるけど脱がせた服はそのまま。おむつを替えてくれないことも。「着替えさせて」と言ったら、おむつはどうかも見るし、洗濯かごに脱いだ服を持っていってほしい!

子どもが機嫌のいい時だけ育児に参加する

 子どもが機嫌のいい時だけ相手をして、泣き出したら「お~い。泣いてるぞ」と言ってくる。抱っこして泣きやませるなど、努力をしてほしい。

 いかがですか? パパたちは思い当たることはないですか。がんばる方向が違う姿や、何気ない態度がママを「カッチーン」とさせていることがありますので要注意ですよ!

育児の分担の方法

 育児の分担は重要なことですので、夫婦2人で話す時間を持ちましょう。例えば、ライフスタイルに合わせて以下のような分担のやり方を話し合ってみてはいかがでしょうか?

項目ごとに役割分担する

 育児の項目を紙に書き出します。授乳/離乳食、お風呂、寝かしつけ、遊ぶ、保育園などなどたくさんあります。保育園だけをとっても、送り迎え、持ち物準備、連絡帳書き、持ち物の名前書き、洗濯、病気の時の呼び出しなどなど、さまざま。できる限り考えられる細かいことまで書き出して、それぞれの夫婦に合った分担を考えてみましょう。

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中田馨

中田馨

なかた・かおり/1978年生まれ。兵庫県の認可保育園、中田家庭保育所施設長。一般社団法人離乳食インストラクター協会代表理事。保育士目線の離乳食講座受講生は4年で2000人。自身も中3男子、小5女子の子育て中。

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最適な分担方法は?