202年ぶりの退位 天皇陛下最後のおことばは「象徴としての私を受け入れ、支えてくれた国民に、心から感謝します」

小長光哲郎AERA
 平成最後の日の4月30日。「退位礼正殿(せいでん)の儀」が皇居・宮殿の「松の間」で行われた。

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 天皇陛下の退位を広く国民に明らかにし、天皇陛下が退位前に最後に国民の代表に会う儀式だ。

 天皇の退位は江戸時代後期、1817年の光格天皇以来202年ぶり。憲政史上初めての退位儀式ということになる。

 参列したのは皇后さまや皇太子ご夫妻や秋篠宮ご夫妻ら成年皇族15人のほか、安倍晋三首相や衆参正副議長、最高裁長官をはじめ、国務大臣、国会議員、都道府県知事や市町村長の代表らとその配偶者など、約300人。

 東京は午前中からあいにくの雨で肌寒い一日だったが、夕方、儀式の開始時刻が近づくとともに一時的に傘がいらない程度の小降りになった。

 退位礼正殿の儀の開始1時間前の午後4時の開門と同時に、正門から二重橋を通り、黒塗りの車が皇居内宮殿東庭に長い列をなした。参列者は宮殿の北と南にある2カ所の「車寄(くるまよせ)」に分かれて宮殿に。

 南車寄前では宮内庁職員6人が深々と礼をし、三権の長や閣僚らが乗る車を迎えた。ハイヤーは2台ずつ順次横付けされ、参列者が降りてくる。男性は大半がモーニング、女性はロングドレスやデイドレス、和服姿も多い。

 車から降りた参列者は、南車寄入り口に敷かれたベージュのじゅうたんを通り、南溜(みなみだまり)に備えられた受付テーブルで持参した「参入(さんにゅう)券」(招待券)を皇居の職員に渡す。職員が「もぎり」のような形で半分をちぎって受け取り、参列者は宮殿内へ入っていった。

 午後4時12分、片山さつき内閣府特命担当相が到着。続いて午後4時15分に菅義偉内閣官房長官、午後4時18分には安倍晋三首相が到着した。車から降りた安倍首相は宮殿に入る前に、着物姿の昭恵夫人と並び、一礼した。

 南車寄から最後に入ったのは麻生太郎副総理。午後4時29分に着き、千賀子夫人を伴って宮殿内へ。

 北車寄には、天皇陛下の過去の外国訪問で首席随員を務めた森喜朗元首相夫妻が午後4時15分に到着、続いて同16分に高村正彦元外相夫妻、午後4時20分には川口順子元外相が到着したほか、衆議院議員の細田博之氏、海江田万里氏らの姿も見られた。

 そして午後5時、退位礼正殿の儀が始まった。

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