続いて食べ物の部。納豆やバナナなどもう出つくしたと思ったら、意外にまだある。例えば夜に蜂蜜を1さじなめるだけの『人生を変える 夜はちみつダイエット』(田井祐爾著)とか、キュウリ10本の生食やジュースなどで11キロ痩せたという「分とく山」総料理長の野??洋光さんの『きゅうり食べるだけダイエット』など。

 出色は減量外来の医師が書いた『元デブ医者が教える おいしく飲んでみるみるやせる 緑茶コーヒーダイエット』(工藤孝文著)だろう。茶カテキン×カフェイン×コーヒーポリフェノールの組み合わせが、脂肪燃焼効果を爆発的に高めるそうで、試した患者さん100人以上にも「1カ月で平均マイナス6.2キロ」のダイエット効果があったという。ちなみに味も思ったよりまずくない。

 最後はグッズ系。『風船でポッコリお腹がすぐ凹む─ウエスト12cm減も続々!』(八木隆雄著)とか、デザインが格段によくなったスリッパが付属する『はくだけ!スリッパダイエット』(谷英子監修)など、ダイエット界のレジェンドも健在だ。

 足裏を整えることで痩せるという『足指パッドつき つけるだけ 歩くだけでやせる魔法のパッド PRO』(大山良徳監修)や、言葉と視覚の暗示で無意識に働きかける『本をパラパラするだけダイエット』(中野日出美著)も、「ラクして」度はピカイチ。うっかり食べ過ぎそうになったとき鼻を押すと「それ、何キロカロリーかしら?」などと話す「ダイエットブーブー」や、締まり具合で食べ過ぎを感知する賢いベルト「WELT」などの新顔も、ダイエットの伴走におすすめだ。

 パンケーキに、あんこやクリームを山盛りトッピングしていた時代に遠い目をしながら、ダイエットのほうの“トッピング”に励むとしますか。(ライター・福光恵)

AERA 2019年4月1日号より抜粋