──逆に、「悪い死に方」は?

A:先日、小さなお子さんのいる40代の末期がんの女性を自宅で看取らせてもらったんですけど、その方は本当に痛みが激しくて苦しまれたんです。若かったせいもあると思いますが、先生(担当医)の問題が大きかった。とにかく、痛みのコントロールが下手くそだったんです……。食欲がないからとドバドバと点滴を打つので、皮膚の間から水が漏れだすほど体がぶくぶく膨らんでしまい、美しいお顔も歪んでしまった。こういうセンスのない先生に当たってしまうと、不幸な最期となってしまう可能性はありますね。

(構成/ジャーナリスト・田茂井治)

AERA 2017年11月20日号より抜粋