看板がないとわからないカフェに蕎麦屋に ディープな鎌倉散策ガイド (1/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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看板がないとわからないカフェに蕎麦屋に ディープな鎌倉散策ガイド

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坂口さゆりAERA#グルメ
鎌倉みよし 行列のできる手打ち釜揚げうどんの店。営業はうどんがなくなり次第終了 鎌倉市雪ノ下1-5-38 こもれび禄岸1階(撮影/写真部・岸本絢)

鎌倉みよし 
行列のできる手打ち釜揚げうどんの店。営業はうどんがなくなり次第終了 
鎌倉市雪ノ下1-5-38 こもれび禄岸1階(撮影/写真部・岸本絢)

中国茶房 悠香房 「来店客にもっと中国茶を楽しんでもらいたい」と理想的な環境を求めて鎌倉にオープン。ゆったりした時間も楽しめる 鎌倉市扇ガ谷4-5-25(撮影/写真部・岸本絢)

中国茶房 悠香房 
「来店客にもっと中国茶を楽しんでもらいたい」と理想的な環境を求めて鎌倉にオープン。ゆったりした時間も楽しめる 
鎌倉市扇ガ谷4-5-25(撮影/写真部・岸本絢)

GARDEN HOUSE 手づくりと地域密着をテーマに展開。湘南の旬の食材を使った北カリフォルニアスタイルの食事を提供 鎌倉市御成町15-46(撮影/写真部・岸本絢)

GARDEN HOUSE 
手づくりと地域密着をテーマに展開。湘南の旬の食材を使った北カリフォルニアスタイルの食事を提供 
鎌倉市御成町15-46(撮影/写真部・岸本絢)

オチビサン 8巻

安野モヨコ著

978-4022513854

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ジョージ・カックルの鎌倉ガイド

ジョージ カックル著

978-4865061840

amazonamazon.co.jp

「オチビサン」の舞台・鎌倉の魅力とは何か。品川駅から横須賀線で50分。気軽に行ける小京都・鎌倉を訪ねた。

 初心者だけど、ちょっとディープな鎌倉散策もしてみたい──。そんな思いをかなえるには鎌倉をよく知る人に教えてもらうのが近道だ。

 まず、JR鎌倉駅東口にほど近い「かまくら駅前蔵書室」の室長・鈴木章夫さん(58)を訪ねた。かつての仕事で、観光資源を探り出すため鎌倉をくまなく調査。鎌倉ツアーを企画していた。いまや鎌倉好きが集まる、鎌倉に関する本を集めた会員制図書館を主宰する。

●トンネルを抜けた瞬間

 鈴木さんは鎌倉の魅力を、

「海、山、観光スポットに加え、歴史という縦軸の深みが、狭いエリアにぎっしり詰まっている。そんな背景からか面白い人たちがたくさんいるところ。文化人も多く、スゴい人がごろごろしています」

 彼が鎌倉の行くべき名所として挙げてくれたのは「湘南モノレール」。「大船から江の島経由での鎌倉アプローチに最適」と言う。

「通勤路線ですが片道310円で楽しめる、まるでアトラクション。懸垂式なので左右に大きく揺れ、スピードも出る。アップダウンあり、トンネルもありで迫力満点です」

 安野モヨコさんもJR横須賀線北鎌倉駅から鎌倉駅へ行く途中にある「トンネルを抜けた瞬間を見てほしい」と話す。

「これぞザ・鎌倉という雰囲気。山の様子や線路近くにある家の様子など、東京近郊とは全然違います」

●看板ないと気づかない

 景色を堪能したら鎌倉を食したい。安野さんが薦めてくれたのは「蕎麦」だ。『オチビサン8巻』にも収められているのが、「蕎麦屋絵地図」。

「鎌倉はお蕎麦屋さんが多いんです。しかも外れがない。昔ながらの佇まいの店も多いですし、ハンバーガーも悪くはないですが、ぜひお蕎麦を食べて帰ってほしい」(安野さん)

 夫である庵野秀明監督がベジタリアンのため、外食する時は自然と蕎麦屋へ行くことが多くなるという。

「焼き海苔や蕎麦味噌をつまみに一杯飲んで、蕎麦を食べて帰る。それが私たちの平和な外食です(笑)」

 鈴木さんは、昨年から今年にかけてオープンした店を紹介してくれた。中国茶房「悠香房」は、「横浜中華街から、鎌倉でも観光客が少ないエリアの扇ガ谷に移転してきたお店」。飲茶ランチを食べようと店へ向かった。鎌倉駅西口から市役所前の交差点を右折し、横須賀線の線路と並行した道を源氏山方面に向かって歩く。山へ向かう観光客はほとんどいない。やっと看板を見つけ、緑濃い山のほうへ向かって歩くと、雰囲気ある一軒家が現れた。看板がなかったらカフェとは気づかないかもしれない。

●だれでもウェルカム

 材木座にある「香菜軒 寓」も、都内で20年営業していたカレーと完全菜食料理の店だ。やさしい料理と店主ご夫婦の人柄に引かれて通う人が多いという。

「ローカル色の強い材木座で、やっているのかいないのかよくわからないような鎌倉っぽさが魅力」(鈴木さん)

 長谷にある「MISORA cafe」は、もともと雑貨店を開業しようとしていた夫婦が、子連れもOKのカフェに業態転換してオープンした。自分たちがベビーカーで店に入ろうとして断られたり、イヤな顔をされたりした経験を踏まえ、「工夫がいっぱいの、だれでもウェルカムなお店」(鈴木さん)になったそうだ。

 20年以上鎌倉に住むラジオパーソナリティー、ジョージ・カックルさん(60)にも聞いた。アメリカ人の父と日本人の母を持ち、鎌倉生まれの鎌倉育ち。大学中退後に世界を放浪したが、「ホーム」の鎌倉へ戻ってきた。8月に上梓したばかりの『ジョージ・カックルの鎌倉ガイド』(パルコ出版)には、店の紹介とともに鎌倉の人々への愛も詰まっている。

 待ち合わせたのは、鎌倉駅西口から市役所方面に3分くらい歩いたところにある「GARDEN HOUSE」。4年前にオープンした、緑の中にあるレストラン。ジョージさんはたまたま入って以来気に入って、週に3度は通っているという。

●観光客にも地元民にも

「僕は体が大きいので窮屈な椅子が嫌い。ここは椅子はもちろん、緑があって店員さんの感じも良くてcomfortable。サラダやローズマリーチキンなど、僕が米国に住んでいた頃のカリフォルニアスタイルの料理を感じた。『こんな店が日本にあったら』という店」


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