「メタ認知は才能ではなくスキル。訓練によって鍛えられます」

 と言うのは、教育心理学を専門とする筑波大学大学院の外山美樹准教授。「五つのメタ認知力アップ法」を教えてもらった。

(1)「今日授業でやったことをひとつだけ教えて」と質問しよう。学習したことを自分の言葉で言ってみる作業はメタ認知力を高める。

(2)会話の中に出てきたものに対して、「どうしてそうなるのかなあ?」と聞いてみる。正解でなくても、自分で思考する習慣をつけることが重要。

(3)漢字や地名など「これって何?」と子どもに聞かれても、安易に教えない。「どうやって調べてみようか?」とまず調査法を立案させる。

(4)勉強方法などを聞かれたら、「自分でやりなさい」と突き放さず、入り口だけでも一緒に考えてやる。

(5)間違いを指摘するのではなく、「どうすればミスしなくなるか」を考える方向に導く。

AERA  2013年12月9日号より抜粋