だらしなくならないクールビズはこれだ!(撮影/倉田貴志)※詳しい解説は本誌で
だらしなくならないクールビズはこれだ!(撮影/倉田貴志)
※詳しい解説は本誌で
勝負どころではネクタイで決めれば、「本気度」をアピールできる(撮影/倉田貴志)
勝負どころではネクタイで決めれば、「本気度」をアピールできる(撮影/倉田貴志)
ボタンダウンシャツは、ネクタイを締めなくても襟元が崩れないので、クールビズの服装としてオススメだ(撮影/倉田貴志)
ボタンダウンシャツは、ネクタイを締めなくても襟元が崩れないので、クールビズの服装としてオススメだ(撮影/倉田貴志)

 クールビズが始まって早8年だが、いまだ着こなせない男たちもいるのではないだろうか。そんなクールビスの難題を解決すべく、専門家らにアドバイスをもらった。

 個人向けスタイリングサービスの草分け的存在で、ショッピングにも同行してくれる「ファッションレスキュー」(東京都渋谷区)の中村龍太さんいわく、

「ビジネスの服装は、薄着になればなるほど難しくなります。ネクタイを外し、ジャケットを脱ぐと立体感が削がれていくので、その結果、収まりが悪くなる。クールビズではサイズ感がとても大事になってきます」

 ビジネスでの服装選びはTPOに加え、PとSを意識することが重要とアドバイスする。Pはパーソン、Sはソーシャルの頭文字。仕事で誰と会うのかを考え、自分と相手の会社との関係を意識することだという。

 それでもクールビズは「難しい」という人に、男たちのファッションに精通した「アエラスタイルマガジン」の山本晃弘編集長から助言をもらった。

「センスなんて、まったく必要ありません。たった二つのルールを覚えればいいんです」

 と心強いアドバイス。その二つのルールとは、

(1)ノーネクタイ用のシャツを選ぶべし。色は白か薄いブルー。
(2)ネイビーのジャケットを1着用意する。

「この二つさえ守れば誰もが格好よくなれます」

 ノーネクタイ用のシャツとは、ボタンダウンや開襟シャツ。第1ボタンのない開襟シャツは、本来リラックス感の強いリゾート向きのシャツだったが、清涼感とエレガントさを併せ持つビジネス用も増えてきたという。

「いくら暑くても、取引先と会うときにシャツ一枚で臨むのはマナー違反。そのような時のために、ネイビーのジャケットをオフィスに1着用意しておくといいでしょう」

 ポロシャツは内勤の日はOKだが、外に出て人と会う時はNG。相手企業のドレスコードがどこまで許されているかわからない以上、ポロシャツやアロハのようなプリントシャツは避けるべきだと言う。

「クールビズはビジネスウエアのルールそのもの。大切なのは清潔感とシンプルさ。これは、女性も同じです」

AERA 2013年8月26日号