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「柔道人生のゴール」と関係?上村会長が支持される理由

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了徳寺健二(りょうとくじ・けんじ)学校法人了徳寺大学理事長。鹿児島県出身。高校卒業後、川崎製鉄に入社。柔道部で監督を務める。監督退任後に独立して医療法人を設立し、医療・リハビリテーション専門学校を展開する。2011年から千葉県柔道連盟会長(撮影/横関一浩)

了徳寺健二(りょうとくじ・けんじ)
学校法人了徳寺大学理事長。鹿児島県出身。高校卒業後、川崎製鉄に入社。柔道部で監督を務める。監督退任後に独立して医療法人を設立し、医療・リハビリテーション専門学校を展開する。2011年から千葉県柔道連盟会長(撮影/横関一浩)

 千葉県柔道連盟会長で、日本代表選手を多く抱える了徳寺学園理事長の了徳寺健二氏(65)は、全日本柔道連盟(以下、全柔連)の上村春樹会長(62)に解任を突きつける急先鋒である。

「代表選手に対する暴力やパワハラの問題も、助成金の不正受給問題も、上村氏が知らないはずがなかった。上村氏はすべての問題のいわば首謀者であるのに、いまだに『身の潔白を証明する』などと話している。全柔連は犯罪集団のような組織です。このまま自浄作用が働かないまま上村体制が続くようであれば、公益財団法人の認定取り消しもあり得るでしょう。柔道界を改革するには、彼にまず身を引いてもらうしかありません」

 6月26日に了徳寺氏は、上村会長を含む23人の理事全員(谷亮子氏ら新理事6人を除く)の解任を協議する臨時評議員会の開催請求書を提出。7月9日、同月30日に評議員会が開かれることが決まった。

 上村氏は同日の臨時理事会で、現在推し進める「改革・改善実行プロジェクト」が軌道に乗る10月ごろに辞任する見通しを示唆した。ただし、これすら「上村おろし」をガス抜きするためのポーズだったのでは、との見方がある。実際、上村氏は4月の段階でも6月辞任をほのめかしていた。

「会長自ら一日でも早く辞めることが危機の回避になるのに、世論による批判の嵐が過ぎたら、『辞めることを辞めた』となりかねない。前言を撤回するのは彼の得意技ですから(笑)。だからこそ、われわれは解任を求めているんです」

 それにしても、これほど国民の厳しい批判にさらされながら、なぜ上村氏は全柔連会長のいすに居座り続けるのか。いや、居座り続けられるのだろうか。

 了徳寺氏は、上村会長が講道館の館長を兼務していることを第一の理由にあげた。

「各都道府県の代表者である47人の評議員は、ほとんどが7段から8段の高段者です。よほどの功労者でない限り与えられることのない(最高段位の)10段は別として、一般の柔道家にとって、9段、8段という段位の取得は柔道人生のゴールなんです。ところが、その9段、8段の認定というのは、講道館館長の専権事項なんです。当然、9段を目指したいのであれば、上村氏に盾突くことはできません」

AERA 2013年7月22日号


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