驚くなかれ、この26歳というキーワードは、芸人の"人生の転機"として無視できない年齢といえるのです。というのも、ウッチャンナンチャンを代表する番組『ウッチャンナンチャンのやるならやらねば!』が始まったのも26歳。そして、ナインティナインの代名詞ともいえる番組『めちゃ×2イケてるッ!』が始まったのも、岡村隆史が26歳の時でした。



選ばれし者は26歳の時に時代を掴む」。これは、無視できない法則なのかもしれません。本書では、志村けんや明石家さんま、タモリ、ビートたけしら大物お笑い芸人の26歳についても検証しています。彼らも同様に、26歳時に大きな転機を迎えていました(タモリ、ビートたけしの検証は文庫版で追記)。



博多華丸・大吉の26歳はどうだったのでしょう。博多華丸による児玉清さんのモノマネ「アタックチャンス」。これが『おかげでした』の「細かすぎて伝わらないモノマネ選手権」で評判となり、華丸は『R-1ぐらんぷり2006』に出場し、見事優勝を飾りました。博多華丸・大吉は全国区のお笑い芸人として活躍するようになるのですが、アタックチャンスのモノマネを華丸が開発し、披露しはじめたのも、これまた26歳の時でした。



構想8年、執筆3年を経て、この度文庫版が発表された本書。大吉先生は、偉人の人生の転機はすべて26歳の時にあったと、膨大なデータの中から分析しています。すべては結果論かもしれませんが、「選ばれし者は26歳の時に時代を掴む」法則は、あながち間違っていないのかもしれません。