コント犬の5人。左上から時計回りに空気階段・水川かたまり、やさしいズ・タイ、そいつどいつ・松本竹馬、サンシャイン・坂田光、男性ブランコ・平井まさあき(撮影・小暮誠)
コント犬の5人。左上から時計回りに空気階段・水川かたまり、やさしいズ・タイ、そいつどいつ・松本竹馬、サンシャイン・坂田光、男性ブランコ・平井まさあき(撮影・小暮誠)

「コントだけで犬を養える生活を目指す」

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 そんなコンセプトのもと、やさしいズ・タイ、男性ブランコ・平井まさあき、サンシャイン・坂田光、空気階段・水川かたまり、そいつどいつ・松本竹馬の人気若手芸人5人により、コンビの垣根を越えて2019年に結成されたコントユニット「コント犬」。よしもと幕張イオンモール劇場や、よしもと有楽町シアターなどでの公演を重ね、いよいよルミネtheよしもとでのベストネタライブ「コント犬~今日が貴方の犬バーサリー~」が12月29日に開催される。大舞台控える5人にインタビューした。

―――コント犬結成秘話的なことを、まずは教えてください。

タイ 普段から仲の良い僕たち5人がコントをやることで、広がりが出るんじゃないかな、何かできないかなと、まず、かたまりに話したところからスタートしたんです。

かたまり 「ついに来たな!」という感じでしたね。「遅いよ」と(笑)。

松本 かたまりさんに誘われたときのやりとりが、「犬を飼いたくないか?」「飼いたいっすね」だったんですよ(笑)。

タイ 漫才は基本的に2人ないしは3人で、センターマイク1本で行う芸。いっぽうでコントは、人数だって何人いてもいいし、照明やセット、小道具、音楽、何を使っても何をやってもいい、自由度の高い性質があります。

松本 コントは手間がかかるぶん、やっぱり営業が入る機会も漫才より少ない。そういう環境のなかで、コントで生活できたら最高だよね、ひとつの夢だよね、というところから始まりました。

坂田 「時は来た!」と(笑)。当時僕はタイと一緒に暮らしていて、毎日のように何かをやりたいねと話していて。それを同世代の激面白い、激頼もしいみんなと一緒にできるという喜びに満ちあふれました。

平井 「実がなった!」ですね(笑)。声をかけられたことが素直にうれしかったです。今は配信もできるので少し状況は改善されていますが、コント公演ってなかなか利益が出ないんです。そのために1日2回公演をやったり、グッズを売ったり、工夫をしている。そういう経済活動を向上させるコンセプト、コントという世界をもっと盛り上げてそれだけで食べていこうぜという部分を、「コントで犬を飼う」という表現にしたところにすごく共鳴しました。

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「ネタを作っているほうの5人」だから