「そんな姿を見ると『お前は人間か?』とツッコミを入れたくなります」
幼い頃、ハクは野良猫に襲われ大けがを負った。「猫エイズ(猫免疫不全ウイルス感染症)」の疑いがあると診断され、インターフェロンを投与された経験もある。苦しむ姿を見るのは悲しく、何としても治したい。家族は必死だった。
「元気が戻ると全員で胸をなで下ろしたものです。ハクにもそんな思いが伝わっているのかもしれません」
穏やかな日常がこの先も続くことを、椎名さんは願っている。(桝田真理、本誌・鈴木裕也、池田正史、佐藤秀男)
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※週刊朝日 2022年12月30日号