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 2017年の「バッド・ジーニアス 危険な天才たち」の大ヒットで世界が注目する時の人となったバズ・プーンピリヤ監督。最新作「プアン/友だちと呼ばせて」は、その才能に惚れ込んだ「花様年華」「恋する惑星」の巨匠ウォン・カーウァイが製作総指揮を務めている。

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 ニューヨークでバーを経営するボス(トー・タナポップ)のもとに、タイで暮らすウード(アイス・ナッタラット)から数年ぶりに電話が入る。白血病で余命宣告を受けたので、最期の頼みを聞いてほしいというのだ。バンコクに駆けつけたボスが頼まれたのは、元カノたちを訪ねる旅の運転手。カーステレオのカセットテープから流れる思い出の曲が、甘くほろ苦い恋と友情に生きた二人のニューヨークでの日々の記憶を呼び覚ます。

 かつて輝いていた恋への心残りに決着をつけ、ボスのオリジナルカクテルで、この旅を仕上げるはずだったが、ウードがボスの過去も未来も書き換える<ある秘密>を打ち明ける。それは<もうひとつの物語>の始まりだった──。

本作に対する映画評論家らの意見は?(★4つで満点)

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