NMB48の渋谷凪咲が、いまバラエティ界でひっぱりだこになっている。プロの芸人顔負けの笑いが取れるコメントや大喜利回答を連発し、いつしか「渋谷の大喜利がすごい」が業界では定説のようになった。ちなみに、「週刊朝日」も新年企画「2022年絶対来る100人」の一人に選出するなど、渋谷には注目してきた。
6月に放送されたバラエティ「まっちゃんねる IPPON女子グランプリ」(フジテレビ)では、滝沢カレン、神田愛花、王林というバラエティで活躍する面々と大喜利対決を繰り広げた。「壁ドン以上のキュンキュンを教えてください」というお題に対して、「尻モギ」と回答してIPPONを獲得し、松本人志が「やるなぁ」と感心する一幕もあった。
さらに、あるNetflixのイベントでお笑いコンビ・マヂカルラブリーと大喜利対決を行い、M-1王者であるマヂラブが負けを認めるほどの大活躍をみせたことも話題を集めた。
人気バラエティ番組などを手掛けるある放送作家は渋谷のそんな“強さ”を、「笑いを分かっているというところが大きいです」と分析する。
「フリがあって、そこからオトす。若手芸人が学校や養成所で学ぶような基本的なところがしっかり理解できていて、しかもその理解レベルが高い。さらに、出演する番組やイベントの中で、芸人さんだらけの場なのか、少ない場なのか、そういうところまで把握したうえで自分がどう振る舞ったら面白くなるのかまで分かる、対応力の高さも感じます」
実際に番組を企画するうえで、いま名前のあがることが最も多いタレントのひとりだという。
「いわゆる“女性タレント枠”で考えると、みちょぱや藤田ニコル、朝日奈央など第一線で活躍するメンバーの中で、番組の色合い的に誰がいいかと比較検討されるレベルの中にいますね」(前出の放送作家)
渋谷の魅力は、その芸人的コメントスキルの高さだけにとどまらない。芸能評論家の三杉武さんは、「まず笑顔が印象的ですね」と言い、こう語る。