院では、漁獲量決定のための研究に着手してるんですけど、自然って難しすぎて……。ちょっと今頓挫してます。修士を取って博士課程に進む可能性も消えてはいないですけど、研究次第ですね。「博士まで行ったら俺、何になるの?」っていう気持ちもあります(笑)。

──最近は、ジャニーズ事務所の高学歴のみなさんとクイズ番組などで活躍されていますね。

 ほんと、素敵な会ですよ(笑)。学歴を持つということにおいて似た境遇の人たちが集まると、学校に近いアットホームな空気感が流れます。

 なにより先輩がいるのが心強い。最近でこそ学歴をアピールできるようになりましたけど、そうじゃない時期からずっと頑張ってきた阿部くんは尊敬しちゃいますよね。たぶん「グループのために」っていうのがめちゃくちゃあるんです。でもSnow Manがどんどん成長して、あそこまでいろんなものを得ても何一つ変わってない。そんな人、なかなかいないと思います。人格者です。

──目指している“自分像”は?

 グループではまとめ役になることが多いんですけど、自分たちが間違った方向に歩いていきそうになったら軌道修正をしたい。いい方向ってその時々で変わるし僕が決められることじゃないけど、悪い方向はファンの方を置いていっちゃうことだとわかるので、そっちには行かないように。

 あとは、去年、主演舞台をやってから演出とか脚本とかやりたいことが増えてきたので、裏方的な仕事もしたいです。そうすればこの先大学院っていうものがなくなっても、うまく自分の中でバランスがとれるんじゃないかと。どんな時期でも、アイドルの華やかな世界だけじゃない、もう一個の世界がほしいんです。

──最後に、受験生へのエールをお願いします。

 自分も当時ひどかったんですけど、落ちたら終わりってなっちゃうと思うんです。でも大学入って、「あのとき頑張ってよかったな」って思いつつも、「もしダメでも大丈夫だっただろうな」っていう安心感があったんですよね。頑張ったっていう事実だけでだいぶ価値があるし、メンタルケアのためにももっと先の未来を見据えて頑張るのがいいなって。受験で苦しい思いをする人がいなくなればいいなと思います。

(構成/本誌・大谷百合絵)

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週刊朝日  2022年6月17日号