「自民県連は女性県議の擁立をほぼ固めていました。野田聖子氏が推薦人で、女性議員を増やすためにもいいだろうという話だったのに、安倍氏サイドから割り込まれた。西岡氏にかなり票が流れ、互角以上の戦いになるでしょう」

 沖縄は前回、自民が選挙区で唯一議席を得た4区が接戦。全敗の憂き目に遭う可能性が濃厚だ。

 自公政権にとっては政権を奪われた09年以来のアゲンストと見られるが、野党に当時ほど勢いがないのも事実。ワクチン接種が進む欧米では行動制限が緩和される一方、日本はコロナ禍から抜け出す糸口さえ見いだせない。閉塞状況を打ち破るには、国会の風景を一新させるしかない。(8月上旬現在の情勢です)
(本誌・亀井洋志、池田正史)

週刊朝日  2021年8月20‐27日号より抜粋

著者プロフィールを見る
池田正史

池田正史

主に身のまわりのお金の問題について取材しています。普段暮らしていてつい見過ごしがちな問題を見つけられるように勉強中です。その地方特有の経済や産業にも関心があります。1975年、茨城県生まれ。慶応大学卒。信託銀行退職後、環境や途上国支援の業界紙、週刊エコノミスト編集部、月刊ニュースがわかる編集室、週刊朝日編集部などを経て現職。

池田正史の記事一覧はこちら