丸山:もうちょっと言葉を勉強しておけばよかったなと思いましたね。サッカーがうまいことはわかってもらえても、言葉がわからないからチームとコミュニケーションが取れない。だから私がチームの戦術を理解できなくて、「カリナよりうまくないけど、こっちの選手を使う」って言われて。

林:そんなことがあったんだ。

丸山:サッカーを始めてから、初めての挫折でした。結局、アメリカでは3試合ぐらいしか出られなかったんです。アメリカにいたころ、「私もワールドカップの日本代表に選ばれたいし、日本に帰って日本でサッカーをしよう」と何度も思ったんです。でもこのまま帰ったら、これから先、自分の人生で何かがあったとき、ラクなほうを選ぶ人生になるなと確信して。だからつらくても最後までいて、シーズンを終えてから帰るほうを選びました。

林:つらい期間だったんですね。

丸山:アメリカではずっと泣いてたかもしれないです。悔しいから英語だけはマスターしてやろうと思って家庭教師をお願いしたんですけど、逆に私が日本語を教えちゃって、家庭教師が日本語を覚えちゃって。それで英語をしゃべらない家庭教師になっちゃったから、私は全然英語が身につかなくて(笑)。

林:アハハハ、おかしい。そのときのつらさを思えば、芸能界はみんな親切だし、イヤなこともない?

丸山:イヤなことは一つもなくて、みんなほんとにやさしいんです。

林:ドッキリ仕掛けられたときも、イヤじゃなかった?

丸山:ドッキリの仕掛けで穴に落ちるたびに、「うわっ、クソ!」と思うんだけど、「この一瞬にスタッフさんもみんな賭けてるんだな。いろんな人がこの一瞬のためにかかわってるんだ」と思ったら、ジワジワと感動が来て、ドッキリにかかったけど、めちゃくちゃ幸せだったなと思って帰るんです。

林:ほぉ~。そうは言っても、芸能界ってヒエラルキーがあるでしょう。目上の人の楽屋にあいさつに行くとか、皆さん番組で話してますよね。

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