丸山 ああ、そうですね。でもサッカーを現役でやってたときも「目上の人にはあいさつしなきゃいけない」というのは鉄則でした。大学のときなんか、先輩を見つけたら、100メートル先からでもあいさつするような学校だったので、あいさつは染みついてます。私も目上の人にはあいさつしてからじゃないと、収録に臨めない感じがあります。

林:年下でもキャリアが長い人には自分からあいさつに行くんですか。

丸山:行きますね。私、現場にいる人たちのキャリアの長さとかはわからないので、全員にあいさつに行きます。お菓子を持って。みんなにお菓子を渡すというのが、自分の中ではルーティンになってますね。

林:話が変わりますが、この3月で東日本大震災から10年ですね。東北と縁が深い丸山さんですが、3月11日に向けて何かなさったりするんですか。

丸山:(急に真剣な表情になって)震災から10年というのもありますけど、何か福島のためにできることはないかというのは、ずっと考えています。東京にいて何かできることはないかなと考えて、福島産のものを探して食べたり、お取り寄せしたりは、この10年ずっとしてきました。そうすると福島につながってる感じになるんで。ただ、「これだ」というものはまだ探せてないんです。

林:そうなんですか。

丸山:現実にはなかなか復興が進んでない部分もありますし、発電所もなかなか難しい問題がある。だけど町が元気にならないと本当に復活したとは言えないと私は思ってるので、本当の意味で町が元気になることをできたらいいなといつも思ってるんです。

林:そういう気持ちを持っていたら、福島の人たちもすごくうれしいと思いますよ。私が幹事長をやってる「エンジン01」(文化人を中心としたボランティア集団)では、震災で親を亡くした子どもたちの支援をやっていて、チャリティーコンサートを毎年サントリーホールでやっています。氷川きよしさんとかもいらして、皆さん無償で歌ってくれるんです。

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