林:へぇ~。

丸山:大学進学のときもベレーザから話があったんですが、大学を選びました。私が行った日本体育大学は当時、女子のサッカーチームがすごく強かったんですよ。高校で一緒にサッカーをやってた先輩も日体大にいて、「サッカー、めちゃくちゃ強いし、共学だし、めっちゃいいよ」みたいに言われて、楽しそうだなと思って日体大に行ったんです。

林:楽しかったですか、大学は。

丸山:めちゃくちゃ楽しかったですね。私、大学1年のときから彼氏ができちゃって……。

林:同じ学校の?

丸山:同じ学校のサッカー部で、隣のコートで練習してたんで、サッカーしながら隣のコートにいる彼氏を見たり。私、それでサッカーにも生きる視野が広くなったような気がします(笑)。

林:彼をチラチラ見ていたことで視野が広がったの?

丸山:はい。ボールが飛んできたらボールだけ見るんじゃなくて、誰がいるかいないかとか、人の間を抜いていくときに、こっちのルートを通ったほうが抜きやすいとか、サッカーをやるときって、瞬間的にいろんなことを考えるんですよ。自分がサッカーしながら隣のコートにいる彼氏を見るという大学4年間だったので、そこを養ったかなと思います。

林:ああ、そういう視野ね(笑)。その彼とはどうなったの?

丸山:彼は大学を卒業してから1年間アメリカに留学したんです。私は社会人になって福島にいたんですけど、彼が帰ってきて会ったときに、やっぱりちょっと違うなと思って、オリンピックも近かったので、「私はサッカーに集中したいから」という話をして別れたんです。そのあと恋人ができたり、つき合ったりもしたんですけど、結婚しようと思ったことは一回もなくて。37歳まで結婚しなかったのもそれが理由で、やっと今の旦那さんと出会って、初めて結婚したいなと思ったんです。

林:いい話じゃないですか。丸山さんもアメリカのプロリーグに行ったことがあるんですよね。どうでした、アメリカは。

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