石田純一 (c)朝日新聞社
石田純一 (c)朝日新聞社

 昨春の緊急事態宣言下、沖縄県内でゴルフをし、新型コロナウイルスの感染が判明して世間から大バッシングを受けた石田純一(67)。動画サイトYouTubeで“再起”を図ろうと試行錯誤しているが、火に油を注ぐ事態となっている。

 年が改まった1月、石田はYouTubeに個人チャンネルを開設。最初の投稿動画では、神妙な表情で新型コロナ騒動について謝罪したものの、コメント欄は「ヘラヘラしながらだから誠意が見えない」「悪いと思ってないでしょ」と批判であふれた。

 動画内で「報いはいっぱい受けた」と述べながら、レギュラー番組4本とCM5本を失ったとも告白。昨今の芸能人のYouTube進出の流れもあるだけに、うまくハマれば“追い風”になりそうだが、同23日現在、チャンネル登録者数は1千人を超えたばかりと寂しい数字だ。

 芸能評論家の三杉武さんはこう指摘する。

「石田さんはかつて自身の不倫騒動で主婦層を中心に敵をつくり、世間の評判は地に落ちましたが、いまの風潮からすれば奇跡的といっていい復活を遂げました。ですが、今回ばかりは難しいのではと見ています」

 コロナ禍での軽率さに加えて、都知事選出馬発言や国会議事堂前での抗議など、石田のこれまでの行動に政治色がついていることも「日本の芸能界では起用されづらい」(三杉さん)要因となっている。

 圧倒的な「低評価」のYouTubeチャンネルについて、石田の事務所関係者は「低評価は承知の上で始めたので、もう少し頑張りたい」と話す。しかし、2度目の緊急事態宣言下の同14日、大人数での焼き肉会食をしていたと週刊誌に報じられ、ふたたび動画で釈明に追われるなど風向きは良くない。

「石田さんは見た目やあたりはソフトですが、意外と頑固。動画が浮上するとすれば、昭和の芸能界の裏話など、もしくはスキャンダルも含めて徹底していじられる可愛げのあるおじさんキャラ系でしょう。本人が許容すればですが……」(同)

 石田株上昇はあるか。(本誌・秦正理)

週刊朝日  2021年2月5日号

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秦正理

秦正理

ニュース週刊誌「AERA」記者。増刊「甲子園」の編集を週刊朝日時代から長年担当中。高校野球、バスケットボール、五輪など、スポーツを中心に増刊の編集にも携わっています。

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