松本:年末までもう残り数カ月になりましたけど、これからまだまだ楽しませていきたいと思っているので待っていてほしいですね。

──できることを探り続けて導き出した「新しい挑戦」だけではなく、ブルーノ・マーズが嵐のために書き下ろした全編英語歌詞の「Whenever You Call」を発表したり、積極的に攻めている印象も受けます。チャレンジをやめない、その思いとは?

櫻井:2020年の嵐じゃないとできないチャレンジもあると思いますし……あとで今の自分を振り返って後悔だけはしたくないんです。何年後かにみんなで集まって「また嵐をやろうぜ」となったときに、続きのチャレンジができる環境にあるかどうかの確約はない。その時点でファンの方がたくさん待っていてくれる確証もありませんしね。だから今やりたいチャレンジはできるだけやっておきたい。それに、そもそも嵐はずっと新しいことをやり続けてきたグループなんです。今は際立って見えるところもあるとは思いますが、僕らからしたらこれまでの20年間と同じ文脈の流れのなかにあるんです。

松本:今に始まったことではなくて、やってきたことが育ってきただけなんだよね。もちろん、ブルーノの楽曲を通して、今まで僕らの音楽に触れたことがない人に聴いていただけたら嬉しいなという思いもあります。でもそういう外向きの気持ちよりも、これまで自分たちを支えてくれた人とどうコミュニケーションできるか、どう思いを伝えるか、その延長線上にブルーノがあったという感じかな。僕の感覚としてはむしろそっちのほうが強い。

二宮:この楽曲も、今までの嵐の曲を聴いてもらったり、ライブのパフォーマンスを見てもらった上で、今の僕たちに合う曲を作っていただきましたからね。

松本:そういう意味でも、しっかり僕らと応援してくれているファンのみなさんとつながれる曲になっていると思います。

二宮:休止ということは決まっていても、活動を続けるなかで新しい挑戦をしていくことは必然じゃないかな、とも思いますしね。全編英語になろうとフランス語になろうと、嵐の活動としてやっているのは同じですから。

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