松本:そうだね。「宿題」を通してさらに絆が深まった感覚はありますね。

──公式YouTubeチャンネルでは過去のライブを無料配信したり、配役を決めて全員で作り上げるリモート紙芝居も話題になりました。やってみていかがでした?

相葉:紙芝居はね……これを流していいのかなという戸惑いもあった(笑)。クオリティーの面でね。紙芝居の筋はあるけど、いわゆる「台本」みたいなものは一切ないので、どうしてもダメダメなとこや素の部分が出ちゃうんですよ(笑)。主に僕ですけど。

全員:(笑)

相葉:でも第1弾のときに「練習するより初見でいこう、そのほうが面白い」ってなったんだよね。

二宮:それもまた僕たちらしいし、楽しんでもらえたらいいかなって。その姿勢で最後まで貫きました(笑)。

相葉:でも自分たちも楽しんでやれてよかった。手探り感というか、あそこまでラフな感じは他ではあまりできないですから。

櫻井:紙芝居で言うと、長いこと連絡をとっていなかった同級生が「働くお母さんの間ですごく評判よかったよ」という連絡をくれたんです。お子さんも親世代も在宅率が上がって、子育てと仕事と家事のバランスをとるのは大変だったと思うんですね。そういう状況のなかで僕らの紙芝居が何かの一助となったら、という思いで始めたので、そういう反響をもらえて嬉しかったですね。

──コロナ禍の今だからこそできたこと、受け取れたものもたくさんあった?

松本:そうですね。それもたくさんあります。でもやっぱり俺たちはアーティストとしてみんなにメッセージを届けるのが一番しっくりくるんですよね。配信に切り替えて無観客という形にはなったけど、いろんな準備を進めている今が一番いいかな。

相葉:できれば直接ファンのみんなと盛り上がりたかったけどね。だから「配信のスタイルができてよかった」とは思わないんですよ。もちろん、やれないよりはやれるほうがいいし、どんな形でもお届けできるのは嬉しいんですけどね。やっぱり、今まで通りファンの方と直接同じ空気の中にいたいな、という思いは強くあります。

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